TVR ビクセン

1968年1月~1973年1月

ブラックプール在住のエンスージアスト、トレヴァー・ウイルキンソンが1949年に製作したバックヤード・スペシャルから出発したTVR(創立者の名であるTreVoRに由来)は、57年にプロダクションモデル第1号のグランチュラ(南米の毒蜘蛛という意味)を送り出す。その後は短いホイールベースとワイドなトレッド、いささか奇怪なボディを特徴とするグランチュラの改良を進めながら同じシャシー/ボディに米国フォードの4.7リッターV8を積んだグリフィスなどを生産していた。67年に登場したビクセン(雌ギツネ)はグランチュラの後継モデルで、鋼管フレームとFRP製2座クーペボディは基本的に従来どおりだが、エンジンはそれまでのMGB用1.8リッターに代わり88PS/99.5PS/115PSと3種のチューンが揃った英国フォード製の直4OHV1599ccを搭載。サスペンションは生産車としては珍しい前後ともダブルウィッシュボーン/コイルによる独立で、ディスク/ドラムのブレーキを備え、15インチの大径タイヤを履いた。翌68年にビクセンはS2へと発展。ホイールベースが延長され、ブレーキサーボが標準となり、ボディマウントがそれまでの接着式からボルト留めとなった。70年に登場したS3ではエンジンがパワーアップされ、アルミホイールが標準装備された。72年には後に登場するMシリーズと同じより強固なフレームを持つS4に発展するが、これは生産台数23台とごく少ない。ビクセンは73年に姿を消すまでS1/S2/S3/S4合わせて750台余りが造られた。なお、基本的に同じシャシー/ボディに英国フォード製3リッターV6を積んだモデルがタスカンV6、米国フォード製4.7リッターV8を積んだモデルがタスカンV8SEである。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
1600S2 - 1599cc 2 4速MT フロア FR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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