イギリスフォード カプリ

1969年1月~1974年1月

1969年1月、イギリスとドイツの両国で同時に発表されたカプリは、ヨーロッパ・フォード初の英独共同生産を企画当初から念頭に入れて開発されたクーペモデルである。またアメリカ本国のフォードが、'64年にデビューさせたマスタングで大成功を収めた“スペシャルティーカー”というコンセプトと、“フルチョイス・システム”という販売手法を初めてヨーロッパに持ち込んだモデルとしても知られている。'70年代前半に世界中で大流行するロングノーズ/ショートデッキ、そしてファストバックスタイルのクーペボディは明らかにマスタングの影響を受けたものだった。前マクファーソンストラット、後ろ半楕円リーフのサスペンションは、モノコックのボディと共にイギリス・フォードが'50年代以来常套的に使用してきた形式である。エンジンは両国独自のものが搭載され、イギリスのカプリは、ベーシック版たる1300にはコーティナ用の直4OHV1298ccの52PS、その高性能版としてツインチョーク・ウェバーで64PSにチューンされた1300GT、1599cc・64PSの1600、同様のチューンを受けた82PSの1600GT、そして最上級モデルにはコーセアGTのV4・1996ccが92.5PSにチューンを施された上で搭載された。この豊富なバリエーションはカプリの大きな魅力となったが、翌'70年にはゾディアック・マークIV用のV6OHV2994ccユニットも追加、フルラインナップが完成した。英独合わせて100万台余りがラインオフする大ヒット商品となったカプリは、'74年にカプリIIにフルモデルチェンジを果たした。写真、データ共に1969年デビュー時の1600GT。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1599cc 2 4速MT FR 5 - -
(名称なし) - 1996cc 2 4速MT フロア FR 5 - -
(名称なし) - 2994cc 2 4速MT フロア FR - - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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