イギリスフォード カプリ

1970年1月~1974年1月

70年春のジュネーブショーでプロトタイプが発表されたカプリRS2600は、ヨーロッパ・ツーリングカーレース選手権への出場を念頭にケルンのドイツ・フォードが造ったホモロゲーションモデルで、左ハンドル車のみが用意された。最初に造られた50台は、ボンネット/ドア/トランクリッドをFRP製に、サイドウィンドーをアクリル製に替え、前後バンパーは外され、ヒーターやカーペットなどのアクセサリー類はもちろん省き、アンダーコートまで最低限に抑えるなどして、車重900kgと徹底的な軽量化が施されていた。後に市販されたロードバージョンは専用の太い軽合金ホイール/タイヤに合わせて、フロントのホイールアーチはフレアをつけられ、2分割タイプの前後バンパーやシビエの丸型デュアルヘッドライトなどが装着されていたが、車重はノーマルの2600GTより重い1072kgとなった。パワーユニットはドイツ・フォードのV6・OHV2.6リッターをストロークアップして2632ccとし、コッグドベルト駆動のクーゲルフィッシャー製フューエルインジェクションを装着して150PSを発生する。ギアボックスはドイツ・フォードのタウヌス26M用4速マニュアル。もちろん足回りも固められ、ブレーキは全輪サーボ付きディスクとなる。レース用のワークス2600RSは3リッターまでエンジンを拡大していたが、宿敵BMW3.0CSLに対抗するためにはより大きなエンジンが望まれため、73年11月にはそれを目的に英国フォードで開発されたRS3100が登場した。カプリ3000GT用エンジンを3091ccまでボアアップ、シングル・ウェバーを装着したエンジンの出力は148PSとむしろRS2600より低いが、これはエミッションコントロールのためである。また、テールには実戦からフィードバックされた、高速時のリフトを抑える大きなダックテールスポイラーが装着された。RS3100は74年3月にベースとなるカプリがモデルチェンジしてカプリIIに切り替わったため3カ月と短命で、生産台数は約200台であった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2637cc 2 4速MT フロア FR - - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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