69年1月に“マスタング・イン・ヨーロッパ”としてデビューし、大成功を収めたカプリは、74年2月にフルモデルチェンジを受けてカプリIIに発展した。変更の主眼はボディの全面的なリデザインにあり、ロングノーズ/ショートデッキのファストバッククーペというイメージはそのまま踏襲しながら、よりクリーンなスタイリングが与えられた。わずかに拡大されたボディにはテールゲートが新設されたのが最大の特徴で、先代の弱点であったラゲッジスペースの不足が解消された。またニューボディはドアとルーフにロールバーの役割を果たす補強鋼材が組み込まれるなど、安全性にも多くの配慮が払われていた。機構的には先代をほぼそのまま踏襲し、ドイツ・フォードと完全に共通化されたパワーユニットは直4OHV1298cc・57PS、直4SOHC1593cc・72PS/88PS、直4SOHC1993cc・98PS、V6OHV2994cc・138PSの4サイズ5チューンが用意された。ギアボックスは4速MTが標準で、1600以上には3速ATも付く。前マクファーソンストラット/コイルの独立、後ろリーフ・リジッドのサスペンションは先代と基本的に同じで、ブレーキは全車とも前ディスク/後ろドラム、1600以上にはサーボが付いた。基本グレードは従来からのL、XL、GTに加えて、新たにトップモデルとしてアルミホイールなどが標準装備された“ギア”が設けられた。エンジンとの組み合わせは、L/LXには1300/1600が搭載され、GTは1600(88PS)以上、ギアは2000/3000のみとなっていた。78年春に大がかりなフェイスリフトを受けてカプリIIIとなる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1298cc | 3 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。