1958年に発表されたBMCミニは加速度的に大ヒットを収め、ライバル他社に多大なショックを与えたが、それはフォードも勿論例外ではなかった。早速フォードは対抗モデルの開発に乗り出すが、それはいかにもフォードらしく、コンベンショナルに徹したサルーンとして現われた。そのミニ・イーターこそ、'62年9月にデビューしたコンサル・コーティナである。コンパクトな2ドアのモノコックボディに、アングリア用の105Eのストロークを延長した4気筒OHV1198ccユニットを搭載、後輪を駆動するという当時としても非常に保守的な小型サルーンであった。しかし、コーティナ最大の魅力は低価格とバリエーションの豊富さであろう。デビューの翌月には早速4ドアを加え、最初の3カ月で早くもミニを大幅に上回る6万台を販売した後にも、'63年1月にはクラシック用の1498cc・57.5PSユニットを搭載したスーパーが追加、4月にはその1.5リッターをツインチョーク・ウェバーで75.5PSまでチューンしたGTなど矢継ぎ早に新味ある上級モデルをシリーズに加える一方、コーティナ・ロータスのような魅力的なイメージリーダーを用意する努力も怠らなかったのだ。'64年9月にはマイナーチェンジが施され、後に量産車の空調に多大な影響を与える“エアロフロー”ベンチレーションが採用される。発売後ほぼ4年間で通算100万台というイギリス国内の量産記録を打ち立てた直後、'66年9月に後継車、コーティナ・マークIIに後を譲って退役した。写真、データ共に1962年デビュー時のオリジナルモデル。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1198cc | 2 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。