
1950年代のアングリアは4気筒サイドバルブ1172ccのテン・ユニットを搭載、一方コンサルは1508ccのOHVユニットを搭載し両車の間に大きな隔たりはなかった。しかし、'60年代に入って、アングリアはリッタークラスに収まり、他方のコンサルは1700クラスまでスケールアップ、広がった両車のギャップを埋めるモデルが望まれるようになっていた。そこで'61年に発表されたクラシック315は、その機構面こそイギリス・フォードらしいコンベンショナルなものだったが、モノコックのボディにはアングリアで好評を得た大胆なデザインが与えられることになる。英国車としては初の試みとなったデュアルヘッドライト、クリフカットのルーフライン、そしてそれに連なるテールフィンなど、そのスタイリングは当時の流行の最先端を行く、極めて前衛的なものであった。エンジンはアングリアの4気筒OHVのストロークを伸ばしたもので54ないしは57PSを発揮、900kg近くに及んだ重いボディを130km/hまで引っ張った。クラシック315はフォードとしては極めて意欲的なモデルであったものの販売成績は芳しくなく、'62年7月にエンジンを1498ccにスケールアップ、同時に5ベアリング化を図って65PSまでスープアップしたが、状況は好転しなかった。'63年早々にその1.5リッターエンジンを共用するコーティナ・スーパーがデビューすると、クラシックは急速に存在意義を失ってしまう。'63年9月、上方移行した後継車コーセアがデビューすると、クラシック315は静かにラインナップから去った。写真は1961年デビュー時の1300、データは1963年型1500のもの。
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| グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (名称なし) | - | 1340cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
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