イギリスフォード RS200

1985年1月~1986年1月

当時隆盛を極めていたFIAグループBによるWRC(世界ラリー選手権)にはヨーロッパの大メーカーが挙って参加していた。しかし、やや立ち遅れた感のあったフォードは、ミドシップエンジンに4WDを組み合わせた、当時考え得る理想のマシーンを新たに製作、久しく遠ざかっていたWRCチャンピオンを目指す本気の姿勢を見せた。伝統の“RS”の名が与えられたRS200は、FIAグループBへのホモロゲーション取得のために用意されたホモロゲーションモデルである。ミドシップに積まれるエンジンはかつてのエスコートRS1800に搭載されたコスワースBDA直系の純レーシングユニット、直列4気筒DOHC16バルブにターボチャージャーを組み合わせ、ロードバージョンでも250PSを発生、センターデフを介して4輪を駆動した。ボディはプジョーやランチアなどのライバルたちが、当時の生産車に似せたボディでプロモーション効果を狙ったのに対し、フォードはコンパクトで重心が低くなるような、ラリーカーとして理想のスタイルを追求した。FIAグループBへのホモロゲーション取得には200台の生産が必要だが、このRS200は'85年から'86年にかけて、きっかり200台を製作、FIAの承認を受けた。ところが'86年トゥール・ド・コルスの事故でランチアのトイヴォネンが事故死したことで、グループBによるWRCはこの年限りで終了、熟成期間が全くなかったRS200はさしたる成績も残せず、悲劇のグループBマシーンとなった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1804cc 2 5速MT フロア フルタイム4WD 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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