小型車の世界に革命をもたらしたアレック・イシゴニス設計による傑作で、59年8月にデビュー。全長3mちょっとのボディの四隅に10インチの小径タイヤを配し、短いノーズに横置きしたパワートレーンで前輪を駆動、驚くほど広い室内と卓越した走行性能を実現した。また高性能版のミニ・クーパー/クーパーSはクラブマンレースから国際ラリーまで、幅広いカテゴリーのモータースポーツで数倍も大きなクルマを相手に大活躍した。68年のBMCとレイランドの合併によって合理化が進められ、69年にマークIIIに発展する際にオースティン/モーリスのブランド名を外され、単にBLミニと称されるようになった。サイドウィンドーが前後スライド式からようやく巻き上げ式となり、露出していたドアヒンジが内側に隠されたこと、およびサスペンションがコスト上の理由でハイドラスティックからラバーコーンに戻されたことが目立つ変更点である。車種は直4OHV848cc・33PS/998cc・39PSユニット搭載モデルがミニ850/1000と称され、クーパーは1275ccユニットを積んだクーパーSに一本化された。同時にまったく新しいデザインのフロントまわりを持つ上級版が“ミニ・クラブマン”の名で登場、それに伴いワゴンモデルのカントリーマン/トラベラーおよび高級指向のウーズレー/ライレー版が消滅、さらに2年後にはクーパーSもカタログから落とされた。75年秋にシートの改良などのマイナーチェンジを受け、その後何度も新しいミニの噂が流れたが、依然として人気は衰えることなかった。がしかし、誕生から40年が経過した2000年夏、ついに生産終了となる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000MkIII | - | 998cc | 2 | 4速MT フロア | FF | 4 | - | - |
クラブマン | - | 998cc | 2 | 4速MT フロア | FF | 4 | - | - |
1275GT | - | 1275cc | 2 | 4速MT フロア | FF | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。