フォルクスワーゲン K70

1970年1月~1975年1月

本来、NSUがロータリーエンジンを搭載したRo80の普及版として開発した、1.6リッターのレシプロエンジンを積む4ドア5座サルーン。そもそも69年3月のジュネーブショーで発表されるはずだったが、NSUがアウトウニオンとの合併によってVWグループに編入されたために、VW411やアウディ100との競合を避けて発表が控えられていた。それが70年7月になってVWブランドを冠して発売されたもので、結果的にK70はVWとしては初の水冷エンジンによるFF車となった。Ro80のそれを縮め、直線的にしたようなモノコックボディは、低いウェストライン、広い窓、細いピラーのおかげできわめて明るい室内と良好な視界を確保していた。前マクファーソンストラット/コイル、後ろセミトレーリングアーム/コイルの4輪独立というサスペンション形式もRo80と同一で、部品の一部を流用していた。ブレーキは前がインボードタイプのサーボ付きディスク、後ろがドラム。進行方向右に32度傾けて縦置きされるパワーユニットはNSU流の水冷直4SOHC1605ccで、圧縮比8.0で75PS/5200rpmと9.5で90PS/5200rpmの2種のチューンがあった。当初のグレードはノーマルのK70とデラックス版のK70Lの2種だったが、73年8月には1807cc・100PSのSモデルが加えられた。411の不振を盛り返すべくVWのトップレンジとして投入されたK70であったが、やはり販売は振るわず75年には姿を消した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1605cc 4 4速MT フロア FF 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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