73年5月、新世代VWの先鋒としてデビューしたモデル。71年秋にVV社長の座に就いたルドルフ・ライディングの強い意向に従って、当時最終ステージまで完成していたアウディ80をベースに、そのメカニカルコンポーネンツを多く流用しながら、ジウジアーロのデザインによるファストバックルーフの新しいボディを与えられて誕生した。ボディは2/4ドアセダンのほか、それぞれにテールゲート付きがあり、さらに5ドアワゴンたるバリアントが設定されていた。車種もノーマルのほか、デラックス版のL、高性能版のS、L+SのLS、そしてスポーティー仕様のTSがあり、外観からはノーマルとSが丸型シングル、LとLSは角型シングル、TSは丸型デュアルのヘッドライトで識別される。基本メカニズムはアウディ80から引き継いだもので、サスペンションはフロントがネガティブオフセット・ステアリングジオメトリーを採り入れたマクファーソンストラット/コイルの独立、リアはトレーリングアーム/コイルのリジッドだが、コイルとダンパーが分離されていたことがアウディ80と異なる。フロントに縦置きされ前輪を駆動するエンジンは水冷直4SOHCで、アウディ80と共通の2サイズ3チューンが用意された。ノーマルは1296ccの55PS、Sは1471ccで75PS、TSは2バレルキャブレターと9.7の圧縮比で85PSを発生した。75年に1471ccユニットは1588ccに拡大されたが、出力表示は1.5リッター時代と変わらない。76年にはGL/GLSが追加され、77年秋にフェイスリフトを受けた。78年にはゴルフDと共通の1471cc・50PSのディーゼルユニット搭載車も設定されている。79年夏に110PSを発生するインジェクションユニットを積んだGLIが加えられた後、80年10月にフルモデルチェンジされて2代目となった。
全文を表示する
閉じる
グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1470cc | 4 | 4速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。