VW-ポルシェ 914・2.0S

1969年1月~1975年1月

69年9月のフランクフルトショーでデビューした、ポルシェとVWの共同開発による世界初の量産ミドシップスポーツカー。エントリーモデルという性格上、コスト低減のため長年協力関係にあるVWのコンポーネンツの流用を前提に設計され、販売はVWとポルシェが50:50で出資したVW-ポルシェAGで行なわれた。ポルシェ自社のデザインによる2座モノコックボディは、911タルガのようにロールバー兼用のクォーターパネルと着脱可能なFRP製トップを備えており、オープンエアモータリングも楽しめた。コクピットとエンジンルームを挟んだボディの前後には大きなトランクスペースがあり、後部には外したFRP製トップも収納可能だった。サスペンションは前マクファーソンストラット/トーションバー、後ろセミトレーリングアーム /コイルによる全輪独立。ブレーキは全輪ディスクで、フロントのみベンチレーテッドであった。ポルシェの市販車としては初めてミドシップマウントされたパワーユニットは、VW411Eから流用した空冷フラット4OHV1697cc・80PSと、68年型911Tと同じチューンのポルシェ製の空冷フラット6SOHC1991cc・110PSの2種があり、前者が914、後者が914/6と呼ばれた。ギアボックスは双方ともポルシェ製の5速MTである。72年には、高性能だが高価で量産ができないポルシェ・エンジン搭載の914/6が消滅、代わりに同年9月には1971cc・100PSにまで拡大したVW製フラット4を積んだ914/2.0が加えられ、さらに73年8月に1.7インジェクションユニットは1795cc・85PSのツインキャブユニットに換装された。性能的には911に及ばないものの、ミドシップならではの高水準のハンドリングとポルシェ伝統の優れたフィニッシュを比較的安価で提供した914だが、個性の強いスタイリングと2シーターだったことが災いして幅広い人気を獲得するには至らず、75年11月、よりオーソドックスなスポーツクーペである924に取って代わられた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1971cc 2 5速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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