胡弓の音色と優美な踊り「飯田風の盆」を訪ねて 石川県珠洲市
能越自動車道(のと里山海道)能登空港ICから珠洲市飯田町まで車で約45分。飯田町は毎年10月最初の土曜に行われる「越中おわら節 飯田風の盆」の開催地。「おわら」といえば富山県八尾町の「越中八尾 おわら風の盆」。その風の盆が縁あって飯田にやってきたという。飯田の「おわら街流し」は2016年で22回目。無名だった頃の風の盆を思わせる、素朴な風情が魅力だ。
珠洲市は焼き物の町でもある。10月上旬には「珠洲焼まつり」を開催。花器や酒器、食器など多くの作品が並ぶので、ぜひお気に入りを見つけに行こう。
県内で育った黒毛和牛の中でも、肉質や肉の色など特に秀でたものが能登牛(のとうし)と呼ばれる。この能登牛を味わうなら「庄屋の館」がおすすめ。ロース肉を使った一番人気の能登牛ステーキ丼をどうぞ。
越中おわら節 飯田風の盆
1995年、飯田町の乗光寺が本堂の屋根を改修した際、八尾のおわらを招待したことが始まりで飯田町でも始まった「おわら街流し」。街流しは乗光寺から商店街へ出て、再び乗光寺へ戻ってくる。飯田町の街並みに八尾の「おわら」がよく似合うと好評。
開催日時:2016年10月1日(毎年10月第1土曜) 17:30頃~
開催場所:珠洲市飯田町
連絡先:乗光寺 TEL 0768-82-1006
珠洲焼まつり
珠洲焼は鉄分が豊富な珠洲の土による黒灰色が特徴。釉薬を使わず高温で焼いた陶器で、秋草紋などの装飾が施されている。2016年も珠洲焼まつり及び珠洲焼作家市の開催を予定。花器や食器、壷、酒器など多くの作品が並び、ろくろ体験なども行う予定。
日時:2016年10月8日(土)~9日(日)
場所:ラポルトすず(珠洲市飯田町1-1-8)
テーマ:コーヒーカップ・マグカップ
庄屋の館
180年の風雪にたえた茅葺古民家を使った趣ある食事処。能登牛をはじめ、新鮮な魚介類とともに能登のグルメを味わえる。
住所:珠洲市真浦町カ10-1 TEL:0768-32-0406
営業時間:11:00~19:30(L.O) 昼休憩時間あり
定休日:12月31日、1月1日、月2回不定
URL:http://www.syouya-yakata.com/
編笠は深く被り、顔は顎しか見せてはいけないという鉄則が今も守られている。
飯田の風情ある街並みに「おわら」がよく似合う。
哀調を帯びた胡弓の音色はおわらに欠かせない存在。
今年の珠洲焼まつりのテーマはマグカップやコーヒーカップ。
食器はもちろん、花器や酒器なども並ぶ。おまつりではろくろ体験も予定。
脂肪中のオレイン酸が豊富でやわらかい能登牛(のとうし)。とろけるようなやわらかさだ。
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