年の瀬迫る12月、湯立神楽を伝承する遠山の霜月祭りへドライブ 長野県飯田市

中央自動車道飯田ICから長野県飯田市の上村・南信濃まで車で約60分。上村・南信濃の遠山地方に伝わる「湯立神楽」を継承する遠山の霜月祭りをご紹介。湯立神楽は太陽の光が弱まり、生物の生命力が衰えるといわれる旧暦の11月(霜月)、今の暦でいえば12月に行われる。諸国の神々を招いて湯を立て、献上し、湯を浴びることで神も人も生まれ変わるという信仰によるお祭りだ。天狗などの面が登場し、素手で煮えたぎる湯をかけるころ、祭りは最大の見せ場となる。2017年は12月1~15日までの間に9つの社で行われ、その内容や構成から上村の上町系と下栗系、南信濃の木沢系と和田系の4つのタイプに分けられる。
遠山の霜月祭りが終われば、今年も残すところあと少し。同市にある元善光寺は、長野市の善光寺の本尊が元はこの寺にあったことから「元善光寺」の名で呼ばれ、長野の善光寺と合わせて参拝する人が多い。大晦日の22時頃からは、除夜の鐘をつくための整理券を配布。整理券を持っている人には、新しい年の干支のお守りがプレゼントされる。

社殿の中央に釜を設え、煮えたぎらせた湯を神々に捧げる。

煮え立った湯を素手ではねかけ、新しい年を迎える前に1年の邪悪を払う。

祭りが最高潮に盛り上がる頃、天狗などのお面をかぶった人が登場。

長野の善光寺と飯田の元善光寺、両方にお参りしないと「片参り」ともいわれている。ともに参拝したい。

■遠山の霜月祭り
祭りは大きく4つの系統に分けられ、登場する面は各神社それぞれ特徴があり、面の数も異なる。詳しい日程は公式サイトを参照。
URL:http://shimotsukimatsuri.com/
<湯立神楽が行われる神社(2017年)>
・上町系:中郷・正八幡宮、上町・正八幡宮、程野・正八幡宮
・下栗系:下栗・拾五社大明神
・木沢系:中立・正一位稲荷神社、小道木・熊野神社、木沢・正八幡神社
・和田系:和田・諏訪神社、八重河内・尾野島正八幡社
アクセス:中央自動車道飯田ICから上村・南信濃まで約60分

■元善光寺
戒壇巡りは、暗闇の中を手探りで進み、本尊の真下に位置する錠前にふれて仏様との結縁を果たすもの。宝物殿にある御本尊を安置した際に光ったとされる臼は一見の価値がある。
住所:長野県飯田市座光寺2638
TEL:0265-23-2525
駐車場:あり
URL:http://motozenkoji.jp/
アクセス:中央自動車道飯田ICから約20分

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