豊作を祈願する「田遊び神事」や冬の日本海に新年の願いを叫ぶイベントへ！冬の佐渡ヶ島をドライブ　新潟県佐渡市

2019.01.18 14:00

佐渡市の「田遊び神事」は、稲の豊作を願う神事芸能。毎年2月6日、佐渡ヶ島南部の小木（おぎ）地区小比叡（こびえ）の小比叡神社拝殿（神楽所）で行われるもので、拝殿を田んぼに見立て、苗取りや田植えなど、田んぼで行われる1年の仕事を演じる。嘉永5年（1852）、宮守（祭礼の神事を務める氏子）であった久四郎家に田遊び神事の記録が残っており、江戸時代後期にはすでに行われていたと推察される、由緒ある伝統行事だ。

「田遊び神事」より前、1月26日には佐渡ヶ島北部の願（ねがい）集落の海岸で、2019年で11回目となる「冬の日本海に新年の願いを叫ぶ in 願」のイベントが開催される。心に渦巻く願望や夢を、冬の日本海に向かって叫ぶコンテストで、4つの審査基準（絶叫度・パフォーマンス度・佐渡度・日本海度）から優勝者を決定。優勝者を含む上位3位までの参加者には、地元海産物などのうれしい賞品がプレゼントされる。2019年1月24日まで参加者募集中なので、申し込んでみてはいかが？

佐渡の冬景色を堪能するなら、新潟県内最大の湖・加茂湖へ。背後には佐渡最高峰の金北山（きんぽくさん）がそびえ、古くから歌にも詠まれたという風情ある景観を楽しめる。近くの「うまいもんや」（直売所）では、地場産の野菜や加工品などを販売。「うまいもんや」から徒歩約2分の場所にあるインフォメーションセンター「あいぽーと佐渡」内に2号店もあるので、佐渡のおみやげを買いに行こう。

田遊び神事

神社の境内で豊作を祈願して行う神事。豊作祈願の予祝行事で、春の田打ちから稲刈りまで、田仕事の一年が演じられる。佐渡島ではほかに、羽茂地区の五所神社の御田植神事や畑野地区の大久保白山神社の田遊び神事なども伝えられている。

: 羽織袴姿の頭取1人と法被股引姿の田人（たうど）4人が田仕事の一年を再現。

: 佐渡島内の他の地区にも田遊び神事が伝わるが、小比叡の田遊び神事は遊びの要素を入れるなど、観客をより意識した演出がなされている。

冬の日本海に新年の願いを叫ぶ in 願

願地区にて行われる冬のイベント。制限時間は1分以内でグループでの出場も可能。仮装、鳴り物もOKだ。

: 冬の荒波がさかまく日本海に向かって、新年の抱負を絶叫！

: 審査基準の「佐渡度」は、願い事が佐渡の未来につながるかどうか、「日本海度」は日本海に平和と繁栄をもたらすものかどうか、だという。

加茂湖

周囲約17㎞、県最大の湖。明治期の開削により海とつながり汽水湖となった。

: 雪をかぶった金北山を背に、水をたたえる加茂湖。湖岸は遊歩道やサイクリングロードが整備されている。

: 加茂湖の近くにある「うまいもんや」（直売所）。店員を務める生産者の方や地元の奥さんたちが、地元野菜のおいしい食べ方や料理法などを教えてくれる。

■田遊び神事
開催日時：2019年2月6日（水）13～15時
開催場所：小比叡神社（新潟県佐渡市小比叡182）
TEL：0259-86-3200（（一社）佐渡観光交流機構南佐渡支部）
アクセス：小木港から車で約10分
駐車場：あり

■冬の日本海に新年の願いを叫ぶ in 願
開催日時：2019年1月26日（土）11時～
開催場所：新潟県佐渡市願
料金：無料
参加申し込み期限：1月24日（木）まで
TEL：0259-63-5118（佐渡市建設課「佐渡國しま街道」係）
アクセス：両津港から車で約60分
駐車場：なし　※無料送迎バスあり（相川→佐和田→金井→両津港→願・要予約）

■加茂湖
住所：新潟県佐渡市両津～新穂
TEL：0259-27-5000（（一社）佐渡観光交流機構）
アクセス：両津港から車で約1分
駐車場：なし

◇うまいもんや（直売所）
住所：新潟県佐渡市両津夷4
TEL：070-4301-7218
営業時間：9～17時
定休日：1月1～3日
アクセス：両津港から車で約1分
駐車場：なし

※記事内のデータは2019年1月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。