イカのカーテン？！町の名物・焼きイカ通りをドライブしよう　青森県鰺ヶ沢町

日本海に面した鰺ヶ沢町。海岸線を走る県道3号線の一角「焼きイカ通り」は、地元の人や観光客に人気のスポット。たくさんの白いイカがカーテンのようにズラリと並んで生干しされ、港町・鰺ヶ沢町を象徴する光景としておなじみだ。干したイカを炭火でさっと焼いて販売する焼きイカ店も並び、あたりには香ばしい匂いが漂う。青森で年間を通じて豊富に獲れるイカは、特に焼きたてが最高の味。令和2年（2020）6月に推定13歳で旅立った人気犬「わさお」がいた「七里長浜きくや商店」も近い。

イカのほかにも新鮮な魚介類が豊富な鰺ヶ沢町では、生育数が少なく「幻の魚」と噂される淡水魚、イトウを養殖している。もともと「川のトロ」と呼ばれるほど味に定評がある魚だが、白神山地を源流とする赤石川の清流で育てたイトウは特に美味と評判で、鯵ヶ沢町のブランド魚として人気。焼きイカ通りにある「ドライブイン汐風」などで提供されている鰺ヶ沢産のイトウをたっぷりのせた「いとう丼」を是非味わいたい。

海のイメージが強い鰺ヶ沢町だが、南部の秋田県との県境に広がる世界自然遺産「白神山地」の一部になっている。「ドライブイン汐風」から車で約20分、イトウやアユの養殖場である赤石渓流（赤石川）は然ヶ岳（しかりがだけ）の麓に位置し、紅葉スポットとしても有名。上流の白神山地最大級といわれる「くろくまの滝」は、観音菩薩が合掌しているように見える美しい滝で、一見の価値ありだ。

海や山に囲まれた魅力あふれる鰺ヶ沢町へ、ドライブに出かけよう。

県道3号線と旧街道の分岐点付近に焼きイカ店が並んでいるあたりは「焼きイカ通り」と呼ばれ親しまれている。生のまま干したイカを焼いた焼きイカは、店により異なるが1枚300円前後。

サケ科の大型魚で海ではなく川の上流から下流までが生育場所として必要というイトウは、河川改修などで住処が減り、数が減少。鰺ヶ沢町では平成元年（1989）よりイトウの養殖を開始、ご当地丼「いとう丼」を開発した。「ドライブイン汐風」では、あらめ醤油（青森の方言でガガメ醤油）で提供している（なくなり次第終了なので電話で確認がおすすめ）。

赤石渓流は白神山地を源流とする赤石川の上流に約15kmにわたって続く景勝地。紅葉スポットとしても人気。くろくまの滝は高さ約85m、幅約15mの大きな滝で、その神々しい美しさから古来より信仰の場とされてきた。

■焼きイカ通り
場所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町赤石町
TEL：0173-72-5004（鰺ヶ沢町観光協会）
アクセス：東北自動車道浪岡ICから車で約50分
駐車場：各焼きイカ店前にあり

■由利商店
住所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字赤石町字大和田38-1
TEL：0173-72-5990
営業時間：8時30分～16時
定休日：水曜
アクセス：東北自動車道浪岡ICから車で約50分
駐車場：敷地内に駐車可能なスペースあり

■ドライブイン汐風
住所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字赤石町字大和田38-1
TEL：0173-72-3401
営業時間：夏季10時～18時/冬季10時～16時、なくなり次第終了 
定休日：12月31日、1月1日　天候により営業時間や定休日は変更になる場合あり
アクセス：東北自動車道浪岡ICから車で約50分
駐車場：あり

■赤石渓流
住所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字一ツ森町字西赤石山
TEL：0173-72-5004（鰺ヶ沢町観光協会）
アクセス：東北自動車道浪岡ICから車で約70分
駐車場：大然河川公園に駐車場あり

■くろくまの滝
住所：青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字一ツ森町字西赤石山
TEL：0173-72-5004（鰺ヶ沢町観光協会）
アクセス：東北自動車道浪岡ICから車で約100分
駐車場：あり（駐車場から滝まで徒歩約15分）

※記事内のデータは2020年10月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]