ドバイのINTERSECT BY LEXUSに行ってみた

昨年12月に海外初の拠点としてドバイにオープンしたINTERSECT BY LEXUS。「都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる」というテーマのもと、東京に続きレクサスブランドを体感できるこの空間は、どのようなサードプレイスなのか、さっそく行ってみた。

世界を動かすエリアのサンクチュアリ

UAEのなかでもドバイは、原油が豊富に出るアブダビと異なり、産油量が見込めないため、金融や流通、観光など新たな市場、資源を生み出した人間のアイデアと魅力あふれる首長国だ。さまざまな経済特区があるが、金融経済特区は中東エリアの中心となり、世界中からビジネスマンが集まっている。エミレーツタワーがシンボルになるが、この中心地にあるドバイ国際金融センター(DIFC)の一角に、INTERSECT BY LEXUS-DUBAIがある。雰囲気は東京と同じで、ゆったりとした空間に、いくつかのテーマ、そして遊び心が溢れている。

日中は欧米人を中心に賑わうDIFCだが、夜はとても静かだ。そのなかにINTERSECT BY LEXUSが浮かび上がるかのような光を灯し、くつろぎの空間を作り上げる
2層に分かれ、下層フロアはレクサスのコンセプトカーやインスタレーション展示のあるエキシビションスペース「GARAGE」が見える
ラウンジフロアの天井は、ドバイの砂漠を思わせるデザイン

日本のブランドとして、世界に誇れるものを

エントランスからそのままラウンジフロアに入っていくと、左側には日本の匠の技が光る逸品が並ぶ「CRAFTED FOR LEXUS」がある。和牛革でできたトラベルケースや、柔らかさを追求した1点もののショール、帆布のトートバックなどレクサスのクラフトマンシップと共鳴する若き匠たちによる作品は、見ているだけでも作り手のこだわりが伝わってくるほどだ。

コットンやウールといった天然繊維を力織機で織り上げるtamaki niimeのショール。コンセプトはハンドメイド・イン・ジャパンの、Roberuが生み出すイタリアンレザーと麻のキャンバスを使ったバッグ。ベビーラムの糸をゆるく織り上げたR&D.M.Co-のブランケットなど、日本人らしく繊細で細部にまでこだわりながら、使い心地を考えて生み出された逸品ばかり
LEXUSの香りとして上品で、ワクワクする香りを目指したyuicaのルームスプレーや、ONE KILNのテーブルウェアなど、伝統を重んじながらも新たなものへ挑戦するユニークさが際立つ
東京・南青山と同様、スピンドル状の格子が壁面を包み、円筒形のライブラリーが両側面にある

人とクルマが交わるスペース「GARAGE」

宇宙船に搭乗するような、もしくは海のなかへゆっくり潜っていくような感覚で階段を下りていくと1台のクルマがある。ここはレクサスのコンセプトカーやインスタレーション展示のあるエキシビションスペース「GARAGE」。訪問したときには、ハイブリッドスポーツのLF-LC Blueが展示されていた。LEXUS・FUTUREの頭文字でLFとつくコンセプトカーは、まさにこれからのLEXUSの方向性を指し示すもので、2017年春発売予定のLC500hへその技術と思い、そして味が注ぎ込まれて登場する。

東京・南青山では1階から2階へ続く階段壁面にある自動車部品を使ったオブジェが、ここドバイではGARAGE床面にある
LF-LCが、海中を悠々と泳ぐシャチやイルカのようにみえる。異次元だがなぜか落ち着く空間だ
GARAGE壁面のミラー上の扉を開けて化粧室へ向かう壁面に、ミニカーのオブジェが。こうしてクルマに関するモノを使っているオブジェがあるのは、ここがレクサスのブランド活動発信拠点であることの証し

闊達に。ときにゆったりと。それがラウンジ

ラウンジフロアは、世界と繋がりながら働くビジネスマンにとってまさしくサンクチュアリとして活かせるよう配慮がなされている。忙しいビジネスマンの朝食を支えるため、オープンは午前8時。焼きたてのクロワッサンやデニッシュ、ヨーグルトそして上質なコーヒーを用意している。昼食はゆったり食事をしながら会話を楽しみたい方に、前菜、メイン、デザートのなかから2品もしくは3品選べるコースを用意。さらに手軽に済ませたい方や資料を見ながらランチョンミーティングをしたい方のためにはボリュームのあるサンドイッチもある。今回は夕食を楽しみに伺ったが、外国人向けにワインなどアルコール類も数多くある。野菜や肉など各料理の食材についてもしっかりプレゼンテーションしてくれるので、そこでスタッフとの会話も楽しめる、とてもフレンドリーな雰囲気を演出してくれる。ゆったりとした空間でおいしい食事と会話を楽しむ。人が交流しあい、クルマにも触れ、そして日本のクラフトマンシップを感じられる作品を手に取り、購入し愛用品にすることもできる。INTERSECT BY LEXUS-DUBAIは、人やモノだけでなく感性までも出会う交差点(INTERSECT)として南青山に続きここドバイでも国内外の方々に自宅ともオフィスとも異なる心を解放するサードプレイスとして愛されている。

オーガニック食材にこだわり、サラダや牛、ダック、羊など肉料理や新鮮な魚介料理が楽しめる
真ん中にあるのがスモールプレート、外側が肉料理などメインとなるラージプレート。料理によっては出汁や柚子をほんのり効かせた和のテイストを海外の方々にも楽しんでいただけるよう料理の匠の技も賞味いただける
ドリップやエスプレッソマシンだけでなくサイフォンで淹れてくれるコーヒーもある。アルコールランプで水を熱し、コーヒーとなって降りてくるまでスタッフと会話を楽しむのも一興かと
アルコールランプで熱する時間を計るタイマーを見たら、レクサスくま吉が。スタッフに確認したら、くま型のタイマーを使っているのは偶然だとのこと

(写真/テキスト:寺田昌弘)

[ガズー編集部]