MT車(普通車)のシフトの握り方、どうしている?(クルマの運転操作、みんなはどうしている?)

クルマとの一体感をより強く感じることのできるMT車。乗用車のMT車のシフトストロークは短く、腕全体を使わなくても手首だけの動きでシフト操作のできるスポーツモデルも存在します。より正確にシフト操作するためには、その握り方も重要です。

「ニュートラルから1速へ入れる時は、上から手のひらをかぶせるように握る」
「押し下げるギアの場合は、横から掴むように握る」

という方もいらっしゃるのでは。
みなさんは、どうしていますか?

「MTはギアの回転数さえ合っていれば自然にスッと変速できる。力任せに握るのではなくリラックスしてやさしく握る」

MT車の運転を続けているとシフト操作にも慣れ、クルマとの一体感も生まれてきてドライブが一層楽しくなります。初心者のうちは「いま何速に入っているのだろう」とおそるおそるおこなっていたシフト操作も、リズムに合わせてスムーズにこなせるようになってきます。

反面、惰性でどうしてもなおざりになりがちなのが、シフトレバーの握り方です。初心者のドライバーさんによくあるのがシフトノブを上から強く包みこむように握るやりかたです。ギアを間違えないよう腕全体がこわばるくらいに力をこめ一生懸命シフト操作をしている姿をよくお見かけします。
MTは本来、変速するたがいのギアの回転数さえ合っていれば自然にスッと変速できる構造ですから、力まかせにシフトレバーを叩き込む必要はありません。シフトする側の手はつねにリラックスさせておくのが理想です。とはいっても、シフトノブを握らず指先だけで、ちょんと突っつくようなシフト操作では、あまりに雑で危険です。

ドライバーによるクセの出やすいのも握り方です。ゴルフクラブのグリップのように手のひら全体で握る人もいますが、私は中指を中心とした「人差し指・中指・薬指」の指3本を使ってやさしく握り、手首の関節のスナップ操作でシフト操作をしています。人によっては親指を使ったほうがやりやすく感じる方もいるように、そこは自分に合った握り方でいいでしょう。

標準的な配置のシフトゲートで例えるなら「2-3速間」「4-5速間」のようなクランク状にシフト操作をする場合は、いちどシフトノブを横へと動かす行程があります。その際は上から包み込むだけの握り方よりも、左右への動きは手のひらをシフトノブ横の面に当てるようにして操作するほうがやりやすいこともあります。

シフトストロークの短いスポーツモデルになると、手首だけの動きでシフト操作ができるクルマもあります。だからといって、アームレストに肘を乗せたままだと正確なシフトができない場合もあります。気を許すとつい怠惰になってしまいがちなのがシフトの握り方です。自分のやりかたをときどき客観的にチェックする点検作業も必要ですね。

ライター:畑澤 清志

[ガズー編集部]

【監修・解説者】

ドライビングエキスパート(トヨタの元テストドライバー)
滝本 良夫(たきもと・よしお)
約40年にわたりトヨタの運転技術指導員として活躍しながら、車両実験部でハイエース、ダイナ、コースターなどの商用車系開発の実験および商品監査に携わる。2014年に定年退社。