【愛車紹介】フェンダーミラーが個性的なコロナ2.0GT

11月27日(日)に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2016」のオーナーズクラブミーティングに参加されたオーナーさんをご紹介。愛車に特別な想いを注ぐ皆さんのカーライフをうかがった。

藤山啓昭さんの愛車は昭和57年式のトヨタ・コロナ2.0GT。2.0リッターのDOHCエンジン、18R-G型をフロントに搭載し、リアタイヤを駆動するFRモデルで、ボディタイプは4ドアだ。

「このコロナは24年前に購入した2オーナー車です。乗り換えのため、DOHCエンジンを搭載したマニュアル車を探していまして、たまたま出てきたのがこのクルマでした」

藤山さん曰く「コロナの魅力はパッと見普通のところ」。特にフェンダーミラーの存在感は抜群で、みんな道を譲ってくれるという。

「覆面パトカーだと思ってくれるみたいで、高速道路を普通のスピードで走っていてもよけてくれます。最近はさすがにないですが10年ぐらい前まではそうでした」

購入時はノーマルだったが、シートやホイール、追加メーターやミラーなどを交換してカスタマイズ。お気に入りのポイントはやはりミラーで、なんと初代ソアラのフェンダーミラーを流用して取り付けている。

「フェンダーミラーのクルマを見かけることはほとんどないので、駐車場ですぐに自分のクルマを見つけることができます。コロナ純正とは色も違います」

ヴィジュアルは写真の通り。コロナの角張ったフォルムに、大きな弾丸のようなミラーがジャストフィット。言われなければ流用していると気づかないほどの自然な仕上がりだ。また、シートはレカロ、ホイールはミケロッティを装着。パーツは当時モノ中心のセレクトで、ノーマルのイメージを踏襲したカスタマイズにとどめられている。

苦労しているのは部品の確保。「自分で探し、自分で調べる」(藤山さん)のが原則で、ブレーキローターは社外製もないそう。藤山さんはコロナのオーナーズクラブ、「T140 CORONA OWNER’S CLUB SFFR」のメンバーであり、オーナー同士で得た知識をみんなで共有しながら、愛車を維持している。

「オークションで探すと言ってもリプロダクト品もない状況です」

ちょうど取材中にパレードランが行われ、藤山さんのコロナは乾いたエンジンサウンドを響かせ、他のメンバーと共にコースに向かっていった。部品の確保が難しい状況とはいえ、同じクルマを愛する仲間の存在は何よりも心強いはず。それはメンバーとの楽しそうな会話からも十分感じられた。来年のTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALでも変わらず元気な姿を見せてくれるのは間違いないだろう。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]