クルマ離れ世代のクルマ好き22歳男子の野望 ―70スープラが欲しい!― Vol.2

インターネットで数年をかけ、スペック、値段、販売している都道府県まで、自分の脳内CPUに記憶してしまうほど、検索しまくっていたナナマルくん。初のボーナス支給を控え、まだ社会のシステムを理解していると思えない平成5年生まれは、これまで見たことも食べたこともない「賞与」という2文字に過剰な期待を抱き、クルマ購入の意欲をかき立てられたのか、とうとう実車を見に行く決心をした。

みなさんもご存知のインターネットサイトで確認したところ、関東圏には、ナナマルくんが欲しい“2.5ツインターボR”のグレードは、今のところ4台しか在庫がないとのこと。そのうちの2台を販売しているお店へ。クルマ好きのオ・ト・ナの仲間たちがその動向を遠くから、かつ生ぬるく見守る中、会社がお休みの日を利用し見に出かけた。

訪れたお店は、茨城県稲敷郡の霞ヶ浦の近くにある、オーテックプラザ。(http://autec-plaza.jp/

行ってびっくりしたのだが、こちらは昨年までHONDAの育成ドライバーとして、全日本F3選手権チャンピオンクラスに参戦していた清原章太選手のご実家だった。全くリサーチをせず、クルマだけに夢中になり当然一見客として伺ったが、この偶然には非常にびっくり。世間は自分の手中にあると勘違いするほど狭い!と感じ、恐る恐る、同行した筆者も何か安心してしまった。

こちらのお店は2か所の展示場の他に板金工場もあり、非常に大きな中古車屋さんでした。「正直販売、そして良いクルマを どこよりも安く!」がモットー。世の中の仕組みがまだ良くわかっていないナナマルくんに、実に丁寧に説明をしていた。展示されているクルマを見ていると、欲しくなるものも何台か(笑)。筆者の目に毒だったのは言うまでもない。

そして、2台の70スープラを拝見した。一台は、ほぼノーマルで修復歴あり、もう1台はすでにかなりカスタマイズしてあるもので、修復歴なし。状態は、それぞれ。「値段的に、予算の範囲内の方は、エアロが好みではないから、外装はノーマルに戻そうかな…。しかし、そうすると、費用はちょっとお値段の高いもう1台と、さほど変わらなくなる…。」と、買う気満々のナナマルくん。購入してから先は、終点の無い旅に出る銀河鉄道999のメーテル。ずっと駅弁を買って旅を続けるのだろうか。メーテルはきっと食べていない。いや、駅弁すらパーツ代、ガソリン代になるというのが、真のクルマ好きかもしれない。

旧車を購入するというオトコの浪漫は、維持費が非常にかかるという“底なし沼”。それが「快感」でもあり好きなものと苦楽と共にするという「愛情」なのかもしれない。若干、愛情を傾ける相手が、人間ではなく堅すぎる鉄の塊ではあるが…。

クルマの趣味が全く違うナナマルくんの両親からすれば、全米が涙するような理解不能な事案が、2015年夏!?勃発。このような「変態」の親の顔がみたいと、自分たちのことを箪笥の奥深くに押し込み嘆き悲しんでいる様子だが、息子のクルマ購入に関しては、1円も負担しないということだから、1年目とは言えもう社会人であるから、自ら高い勉強代を支払うのは、それはそれで放置プレイで良いのかもしれない。

勉強代…、そう!貯金ゼロ!のナナマルくんは、金策も考えないといけないのだが、これで決断するのだろうか? タマ数がないという状況で、購買意欲は、今まで生きてきた中で一番幸せです!的な200%。驚くことに、既に出かける予定まで立てている(笑)。妄想もかなり強く背中を後押ししているようだ。物事には順序が…などという大義名分は、これを読んでいる大人のあなたも、論外と一度くらいは思った経験がありそう。

彼の心の中では、“パジェロ!パジェロ!”と会場が盛り上がりながら、ダーツに運を賭けるあの番組のように、“ナーナーマル!ナーナーマル!”と、盛り上げ感はハンパないであろう。と、アラフォー、アラフィフ以外の方は、きっと理解不能であろう比喩で今回は〆る。

クルマ離れ世代のクルマ好き22歳男子の野望…。 続編、お楽しみに~!

[ガズー編集部]