シフトロック解除ボタンはどんな時に使うの?-意外と知らないクルマの取説-

クルマを運転しているとき、いつも目にしているのだけど、使ったことのない機能ってありませんか?今回はそのひとつ、「シフトロック解除ボタン」について紹介します。

このボタンは通常オートマチック車のシフトレバー付近についているのですが、押しても何も起きないし、すぐ元に戻ってしまいます。いったいどんな時に使うボタンなのでしょう?

シフトロック解除ボタンはクルマが故障した時に使う

実はこのボタン、通常使うことはありません。

オートマチック車では、急発進など誤操作を防止するために、エンジンをかけ、フットブレーキを踏んでいないと、シフトレバーを「P(パーキング)」の位置から動かすことができないよう、シフトがロックされています。

ところが、バッテリーが上がってしまったり、故障などでエンジンがかからなくなってしまった時に、クルマを移動させたい場合、シフトレバーを「P(パーキング)」から「N(ニュートラル)」の位置に動かす必要があります。

その際にシフトロックを解除するボタンです。その使い方はクルマの取扱説明書(取説)に記載されています。

(現行ヴィッツの取説より)

今回はヴィッツで試してみました。​

実際に取説に従って試してみました

まず、はじめにパーキングブレーキをかけた状態で、エンジンスイッチを「ACC」にします。次にブレーキを踏んだまま、シフトレバー横にある「シフトロック解除ボタン」を押し、シフトレバーを「N」の位置に動かします。シフトレバーは解除ボタンを押した状態でしか動かすことができませんのでご注意ください。

これで、エンジンがかからなくなった緊急時でもクルマを移動することができるようになります。

シフトロックを解除する方法はメーカーや車種によって異なりますので、一度コンソールボックスの中の取説で確認してみてください。緊急時に役立つと思います。

【注意】
・写真は、現行のヴィッツのものではありません。
・シフトロック解除ボタンが簡単に押せないよう、解除ボタンにカバーなどがついている車種があります。解除ボタンを押すには、マイナスドライバーなどでカバーなどを外して押す必要があります。詳細はお持ちの車の取扱説明書をご確認ください。

シフトレバーがシフトできないときは

[ガズー編集部]