【MINI クロスオーバー 試乗】サイズも実用性も質感も大幅アップ…島崎七生人
先代より全長+195mm、全幅+30mm、全高+45mmそれぞれ拡大。“ミニ史上最大のサイズ”とメーカーの資料にも謳われるほど。ブランド名はそのままに、新型『クロスオーバー』はひとクラス上のビッグなクルマに生まれ変わった。
実車は確かに立派な印象。サイズアップした現行『クラブマン』+125mmの車高やアンダーボディの厚み、225/50 R18 99Wサイズの大径タイヤがドシッと安定感を生み出している。同時にヘッドランプ回りを始め加飾の饒舌さはSAV(SUV)らしい“賑やかし”といったところか。リヤクォーターウインドをドアガラスより一段低くし後方に延ばすなど、クロスオーバーらしいディテールが引き継がれた。
インテリアは上質感をグンと上げた。インパネ形状はクラブマンとも違う専用デザインで、厚みをもたせたアッパーパッド部に縦長のエア吹き出し口を装備。ロワー側も新しいデザインだが、トグル式のスタータースイッチなどは他の現行ミニと共通だ。
室内スペースも拡大した。とくにリヤは座ってみれば黙って広くなったことが実感でき、十分な座面サイズのシートの座り心地もいい。ラゲッジスペースも先代+100リットルの容量で、後席背もたれの細かな角度調整と相俟って断然、使いやすさが向上した。
試乗車は「クーパーSD」のALL4。新型ではディーゼルエンジンをメインに位置づけ、DとSDはどちらも2リットルの4気筒ターボで、そのチューン違いで2機種を設定する。SDは高性能版で190ps/400Nmの性能でこれに8速ATの組み合わせだ。市街地での短時間の試乗ながら、1630kgの車重をしっかりと引っ張る力強さが感じられ、モードの切り替えでさらなるパワフルさも実感した。
乗り味はより大きなサイズのクルマに乗車しているような悠々としたもので、タイヤの指定空気圧がそれほど高くない(220kPa)こともあり、段差の乗り越えで僅かに自重の影響はあるものの、基本的に穏やかな乗り心地に感じられた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
実車は確かに立派な印象。サイズアップした現行『クラブマン』+125mmの車高やアンダーボディの厚み、225/50 R18 99Wサイズの大径タイヤがドシッと安定感を生み出している。同時にヘッドランプ回りを始め加飾の饒舌さはSAV(SUV)らしい“賑やかし”といったところか。リヤクォーターウインドをドアガラスより一段低くし後方に延ばすなど、クロスオーバーらしいディテールが引き継がれた。
インテリアは上質感をグンと上げた。インパネ形状はクラブマンとも違う専用デザインで、厚みをもたせたアッパーパッド部に縦長のエア吹き出し口を装備。ロワー側も新しいデザインだが、トグル式のスタータースイッチなどは他の現行ミニと共通だ。
室内スペースも拡大した。とくにリヤは座ってみれば黙って広くなったことが実感でき、十分な座面サイズのシートの座り心地もいい。ラゲッジスペースも先代+100リットルの容量で、後席背もたれの細かな角度調整と相俟って断然、使いやすさが向上した。
試乗車は「クーパーSD」のALL4。新型ではディーゼルエンジンをメインに位置づけ、DとSDはどちらも2リットルの4気筒ターボで、そのチューン違いで2機種を設定する。SDは高性能版で190ps/400Nmの性能でこれに8速ATの組み合わせだ。市街地での短時間の試乗ながら、1630kgの車重をしっかりと引っ張る力強さが感じられ、モードの切り替えでさらなるパワフルさも実感した。
乗り味はより大きなサイズのクルマに乗車しているような悠々としたもので、タイヤの指定空気圧がそれほど高くない(220kPa)こともあり、段差の乗り越えで僅かに自重の影響はあるものの、基本的に穏やかな乗り心地に感じられた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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