欧州発のフード・デリバリー・サービスDeliverooを使ってみた

DeliverooはイギリスのDeliveroo社が運営するフード・デリバリー・サービス。Deliveroo社はイギリスのロンドンに本拠地を構えるベンチャー企業で、2013年に創業。現在はイギリスの他、フランス、オランダ、ドイツ、ベルギーといった欧州各国でも事業を展開している。
シンガポールにも早い段階から進出しており、現在ではGrab Food、そしてドイツ発祥のfoodpandaと並んでメジャーなフード・デリバリー・サービスとなっている。

イギリス発祥のDeliveroo、アジア太平洋地域ではシンガポールやオーストラリア、香港などに進出

Deliverooのアプリ
Deliverooのアプリ

Deliverooは2013年にロンドンで創業し、フード・デリバリー・サービスにイギリスでいち早く乗り出したため人気を集め、現在ではロンドンだけでなく、他の都市にも範囲を広げている。
イギリスだけでなく、フランス、オランダ、ドイツ、ベルギーなどのEU各国にも進出しており、EU以外ではオーストラリア、香港などにも進出。ヨーロッパの企業としては珍しく、米国の出資ファンドなどから巨額の出資を受けるなど、IT企業としても注目を集めている。

シンガポールにも早くから進出しており、今ではGrab Foodやドイツ発祥のfoodpandaと並んでフード・デリバリー・サービスのブランドの1つとなっており、多くの利用者を抱えている。

Deliverooを利用するには、Deliverooのアプリをスマートフォンに導入しておく必要がある。

▼「iTunes Store」
URL:https://itunes.apple.com/jp/app/deliveroo-food-delivery/id1001501844?mt=8
▼「Google Play Store」
URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.deliveroo.orderapp&hl=ja

なお、Deliverooはグローバルにビジネスを展開しており、Deliverooがサービスを行なっている都市(例えばイギリスのロンドンなど)であれば同じアカウントで利用することができる。

ID作成の画面
ID作成の画面

アカウントの登録にはFacebookないしはGoogleアカウントでの連携ログインか、電子メールアドレスを利用してアカウントを作成する必要がある。
作成後はクレジットカードの情報をアカウントに登録すればオーダーの準備は完了だ。携帯電話番号は後から連絡のために登録する必要はあるが、なくても利用できる。

アプリを利用して料理を探して注文、あとは待っているだけと簡単

注文するにはDeliverooのアプリを利用して、配送先を最初に設定する。旅行者が利用する場合にはホテルなどに届けてもらう形になるが、ホテルの部屋番号などの情報も必ず入れておこう。

  • 今回はハンバーガーを選択。さらにトッピングなども選ぶ事ができた
    今回はハンバーガーを選択。さらにトッピングなども選ぶ事ができた
  • オーダーの詳細。Apple Payを使うこともできた
    オーダーの詳細。Apple Payを使うこともできた

配送先を設定すると、その配送先に届けることが可能なレストランとその料理がアプリ上に表示される。お勧めが表示されたり、料理の分類からブラウズしたり、検索機能を利用して好みの料理を探すことができる。今回は宿泊しているホテルの近くにあったハンバーガーレストランからハンバーガーとポテト、ビールのセットを注文した。セットのドリンクは好みの種類のビールを選択することができた。

  • オーダーするところ
    オーダーするところ
  • アプリ画面で配送員がどこにいるのかをリアルタイムで確認できた
    アプリ画面で配送員がどこにいるのかをリアルタイムで確認できた

ハンバーガー、ポテトとビールのセットが33SGD、それにDeliverooの配送料が3SGDとなり、トータルで36SGD(1SGD=81円で、2,916円)という価格になった。
配送予想時間は35~45分となり、予想時刻ちょうどぐらいの45分で到着し、ホテルのフロントから電話がかかってきてフロントまで取りにいった。これは宿泊しているホテルのセキュリティにより、宿泊者でなければ部屋まで行けない仕組みになっているためで、本来であれば部屋まで直接持ってきてくれる。

到着したハンバーガーは、おいしくいただいた
到着したハンバーガーは、おいしくいただいた

使い勝手はGrab Foodとほぼ同じ

EU各国でも使われているフード・デリバリー・サービスということで、欧州にも行くことがある人にとっては、どちらでも使えるというメリットがあるだろう。

使い勝手で見れば、Grab Foodとほぼ同じだ。注文は写真付きのメニューを見ながら選べ、トッピングなども追加できる。支払いはアプリ上ですべて完結するし、デリバリーがいまどこを走っているかもアプリで確認することができる。あえて違いを挙げるとすれば、注文できるお店が一部で異なる。どちらが上ということはなくて、気分と好みの問題だろう。

強いて違いを上げるとすると、これは今回の場合だけかもしれないが、Grab Foodの配送スタッフはフロントで待っていてくれて直接料理を受け取れたのに対して、Deliverooのスタッフはフロントに預けて帰ってしまっていた。
また、袋にもDeliverooのロゴなどは入っておらず、スタッフのTシャツにも紙袋にもロゴが入っていたGrab Foodとはだいぶ安心感が異なった。

とは言え、フロントに預けてしまえるというのも、支払いまですべてアプリ上で済ませられるフード・デリバリー・サービスならではということだろう。

[ガズー編集部]

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