「LEXUS Sport Yacht Concept」を発表

LEXUSは、米国・マイアミで実施されたブランドイベント“Through the Lens”において、LEXUS Sport Yacht Conceptを世界初披露した。トヨタ自動車(以下トヨタ)は、1997年から、プレジャーボートの開発、生産および販売を行っており、これまでに約900隻のボートを日本国内で販売している。LEXUS Sport Yacht Conceptは、トヨタのマリン事業が20年目を迎えるにあたり、LEXUSがクルマだけに留まらず、お客様に驚きと感動を提供するための、新たな提案のひとつとして開発。これまで培ってきた技術、ノウハウを最大限活用し、スタイリッシュかつ卓越した走航性能を有するオープンクルーザーが完成した。

開発にはLEXUSのチーフブランディングオフィサーである豊田章男も関与し、ブランドのデザインフィロソフィーに基づく流麗なフォルムに、“F”モデルやラグジュアリークーペLCに採用しているV型8気筒5Lエンジンを2基搭載するなど、LEXUSの特徴を数多く備えたコンセプトモデルである。

Lexus International Co. 豊田章男チーフブランディングオフィサーコメント
「私達は、モビリティの可能性を海にも広げたいという思いのもと、かねてからマリン事業に取り組んできました。LEXUS Sport Yacht Conceptは、LEXUSが提供するライフスタイルを拡げる新たなモビリティの提案です。」

LEXUS Sport Yacht Concept

〈 LEXUS Sport Yacht Conceptの主な特徴​​​​ 〉

LEXUSのデザインフィロソフィーに基づく流麗なフォルムと高級感のあるインテリア

・ これまで自動車で表現してきたLEXUSのデザインフィロソフィーを、クルーザーという新たな形で具現化した。立体的なフォルムと曲線美を追求し、高性能を予感さ​​せる優美かつ躍動感のあるスタイリングを実現。また、オープンデッキのシートは前向きにも横向きにも座れるユニークな左右非対称の形状を採用し、外形スタイルとの一体感を演出。

・ バウキャビンは、日本の「和」を意識した落ち着きのあるデザインを基調とし、黒のガラスフローリングや情緒感のある照明により、非日常的な空間を演出した。また、サウンドシステムにはハイエンドオーディオの世界を常に先導し続け、LEXUS車にも採用されているマークレビンソン製を搭載。

LEXUSの自動車技術と世界最先端のボート開発ノウハウを融合した、高い走航性能と操作性

・ エンジンは、LEXUS “F”モデル(RC F・GS F)やラグジュアリークーペLCに採用されている2UR-GSE V型8気筒5L自然吸気エンジンを船舶用にチューニング(450ps/基)し、レース用スターンドライブ*1と組み合わせた。また、船底の滑走面は水との摩擦抵抗を軽減するステップハル*2を採用することで高い走航性能を実現。

・ 船体構造はカーボン繊維をインフュージョン成形*3することで高剛性・軽量化を実現。

・ 操作画面は統合インストルメントパネル(タッチパネル式24インチ液晶ディスプレイ)を採用。計器類やスイッチ類を集約し、スタイリッシュなデザインと高い利便性を両立。

・ ジョイスティック操作により、安全でスムーズな離着岸を可能にするドライブアシストシステムや海上で船体の位置や方向を保持するバーチャルアンカーシステムを装備。

・ ​クルーザー内の電源は大容量のリチウムイオンバッテリーシステムを装着し、低エミッション、低騒音を実現。

なお、発表の場となった“Through the Lens”は、LEXUSがクルマだけに留まらない幅広い領域で、お客様に驚きと感動を提供するライフスタイルブランドとしての活動を発表するイベントである。具体的には、LEXUS Sport Yacht Conceptの披露と合わせ、2017年デトロイトモーターショーで発表した新型フラッグシップセダンLSと、2017年春発売予定のフラッグシップクーペLCの撮影会や、2016年11月にLEXUSとのコラボレーションを発表したリュック・ベッソン(Luc Besson)監督映画“VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS”のプロモーションイベントを行う。

*1 エンジン本体が船尾船体内に据え付けられ,ドライブユニットは船外にあってプロペラを回転させる形式
*2 船底の滑走面にステップを設け、波浪の抵抗を低減させる船体構造
*3 上型にフイルムを使用して下型との気密性を保ち、真空圧によって樹脂充填、含浸させる成形法。環境に優しく、汚れや匂いも発生しにくい

[ガズー編集部]