【DRIVE TO GO】トヨタのカフェでは i-ROAD 体験試乗の申し込みができる

DRIVE TO GO BY TOYOTA外観
トヨタは10月5日に「クルマに触れる機会を創り出すことを目的とした拠点」として「DRIVE TO GO BY TOYOTA」をオープンした。ここではレンタカーが亜kりられるほか、『i-ROAD』の公道体験試乗の申し込みができるというのも注目点だ。

DRIVE TO GO BY TOYOTAは名古屋駅の南にある複合施設「グローバルゲート」の1Fにある。カフェスタイルの店鋪だが、店内に『i-ROAD』がディスプレイされ、看板に小さくトヨタの名が掲げられる以外に自動車メーカーを感じさせる要素はなく、トヨタが展開する施設だと気づかないまま過ごす客も多そうだ。

これは「従来のメーカー施設のように社名や”クルマ”を前面に出してしまうと、若者やクルマに興味の無い人は、そもそも足を運んでくれなくなってしまうのでは?」と考えた結果だと、トヨタ国内企画部J-ReBORN推進室2025推進グループの大橋隼 主任は説明する。

「まずは気軽に立ち寄っていただき、その中で少しでもクルマの良さに気付いていただければ」と、しばしば自動車メーカーが展開する、ブランド認知を目的としたカフェとはコンセプトがいささか異なっていることを告げる。内装も木材をふんだんに使ってアウトドア感覚を強調したもので、クルマというよりも「クルマで出かけるアウトドアスポット」をイメージしたもののようだ。

メニューはサンドイッチをはじめとして、テイクアウトを前提としたものが中心。これは店鋪コンセプトに沿って揃えられたもので、「ここでランチを買って、そのままドライブへ出かける」ということも想定しているためだという。

実際に店鋪ではレンタカーを申し込むこともできる。これは近隣のトヨタレンタリースと連携したもので、「カフェで仲間や友人と盛り上がり、そのままドライブへ出かけようと決める」という流れをシームレスにする効果がありそうだ。

このためレンタカーを1時間1000円で貸し出したり、25歳以下には学割パックを設定。グランピングスポットへのドライブコース紹介や、クーラーボックス等の簡単なアウトドアグッズの無料貸し出しなどもおこなっている。「移動することの楽しさに気付いていただくことが狙い。ここをきっかけに、クルマ利用や興味喚起に繋げられればと思っています」と大橋主任。

DRIVE TO GO BY TOYOTAのもうひとつの特色は、i-ROADの公道体験試乗プログラムの申し込みもできるということ。これは超小型モビリティ実証実験の一環ではあるものの、シェアリングサービスではなく、純粋に「新しいモビリティに触れる」ということに主眼が置かれている。

「新しいモビリティの可能性を探れればいいなと思っていますが、現状ではクルマとお客様の距離を縮めることに、より重きを置いています」と大橋主任は語る。「自分で操って移動する楽しさ」を体験するツールとして、i-ROADを活用していると考えればいいのだろう。

プログラムはDRIVE TO GO BY TOYOTAから徒歩数分の、トヨタレンタリース愛知ささじまライブ東口店で実施されている。i-ROADは後輪操舵で操縦感覚が通常の乗用車とは異なるため、公道を走行する前にはインストラクターによる講習を受ける必要がある。その後、駐車場で低速での旋回やパイロンスラロームなどをこなし、インストラクターがOKと判断すれば公道へ繰り出す段取りとなっている。

実際に体験してみると、旋回感覚は同じ後輪操舵のフォークリフトと似たようなものだろうという先入観はすぐさま覆された。フォークリフトほど小回りできるわけではない。また車体はリーンするが、3輪スクーターのような感覚かといえば、それともやや異なる。

乗りはじめてすぐはコーナー内側のパイロンに寄せることすら難しかったが、無事に公道走行を許されたということは、数分のトレーニングでそれなりに慣れることができた、ということなのだろう。

公道走行は、インストラクターが運転する先導車に続いて、名古屋駅南側の再開発地区「ささじまライブ24」を走ることになる。ここでは右左折や車線の変更などは事前に無線でインストラクターが指示してくれるため、安心して走らせることができた。

極低速では違和感のあった後輪操舵による旋回動作も、交差点を曲がる際にはほとんど気にならなかった。このプログラムは1回1000円で、普通自動車免許所有者であれば誰でも体験が可能。所要時間は約70分となっている。

「自動車活用ニーズの多様化など環境が大きく変化する中で、楽しく快適なモビリティライフを提供するために、さまざまな取り組みにチャレンジしていきたいと考えています」と大橋主任。なおトヨタによれば、i-ROADの公道体験試乗プログラムは「利用状況や活用意向に応じ、実証実験の範囲を拡大する見込み 」もあるという。

(レスポンス 古庄 速人)

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