【JNCC 第2戦】日本最大級のスケールで開催された熊本ラウンドを、小池田猛が圧勝

稲垣正倫/Enduro.J
昨年のシリーズ参戦者員数、延べ7000名のモンスターレースシリーズ「JNCC」の第2戦は25日、名コース阿蘇観光牧場にて開催。

広大なスケールが自慢の同シリーズ中でも、随一の大きさを誇るラウンド、グリーンバレー森羅はクロスカントリーライダーの憧れともなっている。

野焼きのおこなわれたあと、炭が残る阿蘇の大地を、いくつもの丘を乗り越えながら走る喜びは何にも代えがたい。その代わり、雨が降れば野焼きでたっぷり栄養を蓄えた泥がライダー達を苦しめ、晴れればブレーキで荒れてしまった路面がやはりライダー達の体力を著しく奪う。

開幕戦では、2ストローク150ccで挑んだチャンピオン小池田猛が、接戦を制して優勝。2位渡辺学、3位鈴木健二らのベテラントップライダーが、この阿蘇でいかに小池田に絡んでくるかに注目が集まった。

小池田のマシンは、この大会よりハスクバーナからKTMへスイッチ。もっとも日本のコースと相性の良い350EXC-Fを持ち込んだ。渡辺はパワーに勝るヤマハYZ450FXを、鈴木は軽さが武器になるYZ250Xでの参戦。

ホールショットは、今季よりBetaに移籍したばかりの石戸谷蓮。すかさずこれを捕まえる小池田・渡辺のコンビが、オープニングラップからぐいぐい後続を引き離す。鈴木はスタートに出遅れてしまう。鈴木は「あの二人には、スタートで逃げられたらもう追いつけない」と後にコメントしている。しかし、中盤にさしかかったところで渡辺がクラッシュ。段々変化していく路面を、常に集中力をもって攻略していくかが阿蘇での鍵だが、小池田は今回神がかったスピードを維持。「学と走っているときに、新たにラインを試せたこともあって、今回は学がクラッシュしたあとにしっかり引き離すことができた」と言う。渡辺は、このクラッシュでリアブレーキを破損、修理して追い上げに臨むものの再度転倒してしまい、肩を負傷。大きく順位を下げた。鈴木はピットインに時間をとられて、3位以下へ。

渡辺の追い下げをついたのは、小林雅裕。小林の第二の故郷である熊本では、多くの声援を味方につけて、鈴木の猛追を阻止しようと試みる。しかし、「ラスト2周はしっかり走れた」という鈴木のペースたるや、疲労のたまった終盤とは思えない勢いで、小林を撃破。

結果的に小池田、鈴木、小林の順でフィニッシュ。次戦は、難易度の増すマウンテンコース、広島県テージャスランチに激戦の舞台を移す。


(レスポンス 稲垣 正倫)

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