「よし行くぞ!」となるグローブ…CACAZANのセミオーダー

CACAZANのオーダー会
桜も見ごろを迎え、いよいよドライブシーズン到来である。東京六本木で自動車関連用品を扱う「LE GARAGE(ルガラージュ)」で、3月31日から5月6日までの日程で、ドライビンググローブブランド「CACAZAN」のセミオーダー相談会が始まった。

CACAZANは最近国内のクルマ好きの間で話題となっているブランドだ。香川県に工房を置き、厳選した素材を職人が一点ずつ手作りで仕上げていく。イベント初日の3月31日、CACAZANの出石代表にお話を聞いた。

「もともと、スキー用のグローブを手掛けていました。しかしスキーも昔ほどやる人が多くないのと、海外製グローブも多く、どうしようかということで始めたのがドライビンググローブです」

「安価なドライビンググローブは、大量に素材を仕入れて縫製し、表面加工剤を吹き付け、商品としてクオリティを一律にする、というのが一般的です。そういうのは古くなると弱くなって突然裂けたりしますし、フィット感が今一つです」

長年下請けとしての仕事をしてきたことで、仕事に高度なレベルを要求されつつ、それを安価に仕上げるノウハウが蓄積されたのだと出石さんは言う。

「他がやらなくなったということで生き延びているのかもしれません。しかし、そんな中でもファンが増え、納期はかかっても注文を下さる方が増えてきました」

「生地を厚手にするとごわごわしてダイレクト感がなくなりますし、薄いと脆弱になります。また、はめた時に汗をかく手の平の部分は、吸湿放湿を繰り返して特に劣化しやすい箇所。そういったところに充て地をしながら、ダイレクト感を感じやすい厚さでも丈夫だというのがうちの品質だと思います」

手袋の素材にはニュージーランド産の鹿革を使用。風合いと厚みが適しているのだそうだ。

ディスプレイには男性用はもちろん、少し細身の女性用や、手の甲の部分がニットになっているタイプもあった。「最近ではクルマ離れと言われますので、そんな若い人に、私たちのモノづくりの部分を見てほしいですね。あと女性にも試していただきたいんです。『グローブをして乗るようなクルマではないから』とおっしゃる方も、グローブをすればしっかりハンドルを握れると思うのです。爪をきれいになさる方もいらっしゃるでしょうから、その部分を逃がせるような形状にしています」

「ユーザーの中には、複数お持ちのクルマそれぞれ用に、型は一緒で色を変えてオーダーされるケースもあります。これをすると『よし! 行くぞ』という感じがするという方もいらっしゃいますね」

この日オーダーしていた一人は、散々迷った挙句に二対オーダーしていた。カラーの組み合わせだけでも多彩。自分好みの一点がオーダーできる。

「MかS、どちらのサイズがいいだろうか、と悩まれる方もいらっしゃいます。そういう場合は、Mサイズを少しきつめに縫製で調節することもできるのです。横方向に伸びるように革を切り出しますが、一枚の大きな革でも部位によって若干伸縮シロが違いますし、色でも変わってきます。嵌めていればそのうちなじんでくることはあるのですが、サイズ面でも要望にお応えできるようにしたいですね」と出石代表。

(レスポンス 中込健太郎)

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