【SUPER GT】開幕戦岡山の週末が動き出す…バトンに可夢偉、ローゼンクヴィストら“大型新人”の活躍が今季の特注要素

ローゼンクヴィストと大嶋が乗る#6 LC500のピット準備が進む。
2018年SUPER GTシリーズは明日(7日)、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開幕戦の予選日を迎える。予選前日の同サーキットには参戦陣営のマシン、ドライバー、チームメンバーらが続々と集結。開幕ムードが盛り上がってきた。

6日(金曜)、搬入日の岡山国際サーキットは雨に見舞われた。ただ、土・日に関しては走行セッション中の雨は(金曜午後時点で)予想されておらず、土曜午後の予選~日曜の決勝はドライコンディションでの推移となる見込み。全車ノーウエイトハンデの開幕戦はスピードバトルに一層の拍車がかかる展開となりそうだ。

レクサス、日産、ホンダが覇を競うGT500クラスは15台、多種多様なマシンが争うGT300クラスは29台がエントリー。なかでも今季最大の注目は、GT500にジェンソン・バトン、小林可夢偉といった“F1系ビッグニューカマー”が参戦することだろう。

バトンと可夢偉は昨年、鈴鹿1000kmレースでGT500クラスにスポット参戦でデビューしているが、レギュラーシートを得ての本格参戦は今季が初めて。2009年F1王者バトンは、ホンダ陣営の主戦機といってもいい#100 RAYBRIG NSX-GTに乗り、ホンダ国内戦線のエース・山本尚貴とコンビを組む。一方の可夢偉は、F1優勝経験者にして2016年GT500チャンピオンでもあるヘイキ・コバライネンとのタッグで、#39 DENSO KOBELCO SARD LC500を駆る(タイヤは#100、#39ともにブリヂストン=BS)。

昨年はレクサスLC500勢が6台で1-2-3-4-5-6フィニッシュという圧倒的な強さを見せて開幕したが、3週間前に実施された岡山公式合同テストの流れから考える限りでは、今季はそこまでの一極集中的な優位はレクサス勢にもないかもしれない。ホンダ、日産が肉迫しての好ファイトが期待されている。そのなかでバトンや可夢偉が早い段階から存在感を示すことができるのか、ファンの視線が注がれるポイントである。

そしてF1出身ではないが、今季のGT500には他にも海外からのビッグニューカマーがいるのだ。#6 WAKO'S 4CR LC500(タイヤはBS)を大嶋和也と組んで走らせるフェリックス・ローゼンクヴィストである。日本レース界をよく知る玄人ファンにとっては、バトンや可夢偉以上に注目の存在といえるだろう。

スウェーデン出身26歳のローゼンクヴィストは、F3世界一決定戦といわれるマカオGPで2回も優勝。最近はフォーミュラEにも参戦して優勝するなどしているし、なにしろ昨年、スーパーフォーミュラ(SF)で初参戦ながらシリーズ3位となったことは記憶に新しい。しかも結果が素晴らしいだけでなく、燃費やタイヤに優しくて、しかも速い、そういうレースぶりで“通”なファンの心をつかんだ。

そのローゼンクヴィストが今年はSUPER GTに鞍替えして、日本のトップレースに継続参戦。所属チームとチームメイト(大嶋)は昨季のSFと同じなので、日本のコース経験が既にあることも含めて、SUPER GTでも“即活躍”の下地は整っている。というより、ローゼンクヴィストに関してはブッツケ本番でもなんでも、かなりの高水準でミッションを成し遂げる可能性が高い。実に楽しみなビッグニューカマーなのだ。開幕前の公式テストもフォーミュラEとの日程の絡み等で欠場が多かったが、それも大きな心配にはならないだろう。

3月末の富士スピードウェイでの公式テスト初日、ローゼンクヴィストにとって唯一の公式テスト参加日だったが、彼はこんなことを語っていた。「今日は午前のセッションではパフォーマンスラン(予選アタックモード)をやって、僕のタイムは4位だったかな(セッション首位と0.220秒差で4位)。午後はロングラン(決勝想定モード)をこなした。チームメイトのカズヤ(大嶋)が常に速いタイムを出しているし、それを参考にもできている。とにかくフィーリングはいいよ」。

大嶋の好調さもあわせて考えると、いきなり優勝、があってもおかしくないローゼンクヴィスト組。彼らの#6 LC500は開幕戦岡山の要注目マシンといえそうだ。

車種豊富で台数も多いGT300クラスも含めて、今年は例年以上に話題豊富なSUPER GT。開幕戦「岡山GT300kmレース」は明日(7日)の午後2時45分が、クラス別2段階ノックアウト方式予選のスタート予定時刻だ。11月まで続く、長くて熱いシーズンの火蓋が切って落とされる。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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