【SUPER GT 第1戦】開幕ポールはNSXの塚越&小暮、ホンダ勢が1-2…GT300クラス首位は平峰&マッペリ組のウラカン

GT500のポールを獲得した塚越(左)と小暮(右)。
7日、SUPER GT開幕戦の公式予選が岡山国際サーキットで実施され、GT500クラスは塚越広大&小暮卓史のKEIHIN NSX-GTがポールポジションを獲得した。これにARTA NSX-GTが続き、ホンダ勢が1-2。GT300クラスのトップはマネパ ランボルギーニ GT3の平峰一貴&マルコ・マッペリ。

前日(搬入日)は雨だった岡山国際サーキット、予選日は予報通りに晴れた…と思いきや、午前中のフリー走行セッションの終盤からよもやの雨に見舞われる。それでも午後、クラス別2段階ノックアウト予選のQ1は曇り/ドライのコンディションで実施され、このまま雨の影響はなくなるかと思われた。ところがQ1が終わったところでまたもや雨。そしてQ2はウエット路面での戦いになるという、実に想定外続きの天候に翻弄される一日となった。

この日は風が強く、気温条件も低めの推移。これはタイヤ戦争がシビアなSUPER GTでは、持ち込んだタイヤの温度的な読みが大きく外れてしまってまさかの苦闘、というような事態に遭遇する陣営が多く出てきて不思議ない状況だ。波乱の余地も多いなかで、予選は進んでいく。

15台参戦のGT500クラスでは、Q1を突破した8台が戦うQ2の最終局面、そこまで5番手だった#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&小暮卓史/タイヤはブリヂストン=BS)の塚越が1分26秒905をマークし、0.153秒差でトップに浮上、そのままポールポジションを獲得した。

タイヤ選択が難しい状況だったが、#17 陣営は「チーム全体ですごく悩んで、Q2の直前に決めました」(塚越談)。そのタイヤは「10分間の最後にタイムが出ると信じた選択で、(実際に)最後までプッシュすることができました。チームの判断が素晴らしかったと思います」と、塚越はポール奪取の要因を語る。

思い描いたものを結果というカタチにするのが難しいのは、このスポーツの常。今日、#17 NSXがそれを成し遂げられた背景には、両ドライバーが口を揃えて語るように「テストからマシンの調子がいい」という要素がまず挙げられる。その理由は、コンビを組んで3年目、ホンダが誇る快速エース同士の組み合わせが、やはり異口同音に語るように「積み重ね」の成果でついに真価を発揮しつつあるからだろう。そしてもちろん、「ホンダもすごく頑張ってくれていて、特にエンジンのパワーがすごく得られたという感じです」(塚越談)という面もある。

「このチームでまだ優勝できていませんから、明日、塚越選手と一緒に優勝したいです。頑張ります」と小暮。「テストからの好調をQ1突破で小暮さんが僕につなげてくれたことも大きいです。明日も皆で全力を尽くして、またここ(優勝会見)に来たいと思います」と塚越。数年前には結成が考えられなかったくらいの超エースコンビの塚越×小暮が、念願のコンビ初優勝を狙う。

予選2位は#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&伊沢拓也/BS)で、ホンダ勢が1-2をかためた。3位は日産勢トップの#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲&千代勝正/ミシュラン=MI)、4位にはレクサス勢首位の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&F. ローゼンクヴィスト/BS)がつける。

予選5位は#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&J. バトン/BS)。注目度マックスの2009年F1王者バトンは、フル参戦初年度の最初の予選はQ2を担当。僚友・山本のQ1突破を受けて、難コンディションのQ2に挑み、8台中5位という結果を得た。明日の決勝、上位での戦いが楽しみだ。

前年王者 #1 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)はQ1落ちで予選9位という結果。また、F1レギュラー経験者タッグ誕生の#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&小林可夢偉/BS)は、コバライネンが担当したQ1で15位となり、可夢偉はQ2に出走できなかった。“波乱の天候”の影響を最も受けたのはBS装着のレクサス勢ということになりそうだが、そのぶん、決勝での挽回劇が面白くなる予感もある。

29台参戦のGT300クラスでは、#88 マネパ ランボルギーニGT3(平峰一貴&M. マッペリ/ヨコハマ=YH)がポールポジションをゲット。マッペリはウラカンをよく知るランボルギーニのワークス選手で、加入初戦のQ2でいきなりのポール獲得を決めた。進境著しい平峰とのコンビで、マシンの仕上がりも両者とも好調と語るなか、明日はポール・トゥ・ウインを目指す。

GT300クラスの予選2~8位は以下の通り。トップ8台が異なるマシンという、実に「らしい」状況となっている。

2位 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R. ライアン&富田竜一郎/ダンロップ=DL)
3位 #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸&安田裕信/DL)
4位 #65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)
5位 #25 HOPPY 86 MC(松井孝允&坪井翔/YH)
6位 #96 K-tunes RC F GT3(新田守男&中山雄一/BS)
7位 #31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&平手晃平/BS)
8位 #55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S. ウォーキンショー/BS)

SUPER GT開幕戦岡山、決勝レースは明日(8日)の午後2時40分にスタート予定、82周の戦いとなる。予想されているのはドライの寒いコンディションだが、天候がどうなるにせよ、スタートからゴールまで、やはり目の離せないドラマチックな展開となりそうだ。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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