NTN、中国のFASTが量産するEVにインホイールモータ駆動システムの技術を供与…北京モーターショー2018

左上:マクファーソン・ストラットとIWM駆動システム、右中:FASTが開発するEV、左下:1モータ駆動方式とIWM駆動方式
NTNは、空冷式のインホイールモータ(IWM)駆動システムと車両運動制御技術を開発し、中国の自動車メーカーの長春富晟汽車創新技術(FSAT)にライセンスする契約を締結した。

FSATはNTNの技術支援を受けてIWM駆動システムを搭載した電気自動車(EV)を量産する。このEVには、CFRP製ボディとアルミ鋳造製シャーシを採用したFSATの軽量化技術と、NTNが開発したIWM駆動システム、車両運動制御技術が搭載される。

搭載するIWM駆動システムは、前輪駆動車に多く採用される「マクファーソン・ストラット」レイアウトに搭載することが可能。既存の基本レイアウトに対応するため、エンジン車のサスペンション部品の兼用が可能で、新規設計を必要としない。

また、NTNの開発したIWM駆動システムは減速機の採用でコンパクト化と軽量化を実現するとともに、空冷式を採用することで構造の簡素化を図っている。IWM駆動システムを採用することで、駆動輪ごとの直接制御が可能。

NTNでは、ヨーモーメントを制御する独自の車両運動制御技術「i2-ドライブシステム」を開発した。これは各駆動輪のトルクを直接コントロールし、左右輪に駆動力差を生じさせて発生したヨーモーメントを高精度に制御する。

各種センサーで車両挙動を検知し、車両姿勢が不安定になった場合でも、アシストし、安定性を維持する。さらに各輪独立の駆動力コントロールによるトラクション制御や回生ブレーキを利用したABS制御も実現できる。

FASTはこのEVを2019年に量産開始し、2023年には年間30万台を量産する予定。

NTNは4月25日から開催される「北京モーターショー2018」にFSATと共同出展し、IWM駆動システム、IWM駆動システムが搭載されたEVを展示する。

(レスポンス レスポンス編集部)

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