日野 下社長「資本については全く考えていない」…VWトラック&バスとの包括提携で

日野自動車の決算会見
日野自動車の下義生社長は4月26日に都内で開いた決算会見で、包括提携で合意したフォルクスワーゲン(VW)トラック&バスとの関係について、「資本については全く考えていない」とする一方で、具体的な協業に関しては「できるだけ早く決めていきたい」と述べた。

下社長は会見でVWトラック&バスとの包括提携が資本にまで踏み込むのかと問われ「全く考えていない。そういう話も出ていない。例えば両社での持ち合いだとか、もしくは親会社を含めての関係だとか、これは親会社を含めて全く出ていないし、資本関係がない中で対等なパートナーとしてお客様の価値に貢献するために一緒にやっていこうということなので、全く今は考えていない」と強調した。

また提携の具体的な内容に関しては「具体的なことは、アライアンス委員会でこれから検討していく。すでにこの先数回、両CEO(最高経営責任者)が入ってアライアンス委員会を行う日程を決めている」と明かした上で、「中長期的に先進技術だとか、もしくは両者の強みのある技術をお互いの車両に提供するといったことは、当然これから検討の範囲だと思うが、これにはやはり時間がだいぶかかると思う」との見通しを示した。

その一方で「我々は短期的にもやれることは探していこうと両者合意しているので、具体的なことをできるだけ早く決めていきたい」とも述べていた。

日野が同日発表した2018年3月期連結決算は売上高が前期比9.2%増の1兆8379億円と過去最高を更新するとともに、営業利益は同12.9%増の803億円と2期ぶりの増益に転じた。

下社長は「17年度は工場再編、国内の新商品投入といった一過性の費用増があったが、収益基盤造りを着実に進めてきた結果、増収増益を達成することができた」と総括した。

また合わせて公表した2019年3月期連結業績見通しは、売上高が前期比1.2%増の1兆8600億円、営業利益が同3.3%増の830億円とした。その前提となる世界販売台数は主力のインドネシアや北米での販売好調が継続し、前期比7.5%増の20万1000台、為替レートは前期に比べて6円の円高となる1ドル105円を想定している。

下社長は「日野としては初めての20万台越えということになる」とした上で、「為替差損を営業面および合理化によってしっかりカバーし、合わせて将来に向けた戦略的費用を組み込み、全体としては18年度も引き続き増収増益を目指す」と自信を示した。

(レスポンス 小松哲也)

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