自分で動かし、公道ドライブを疑似体験…トヨタ Camatte Journey

Camatte Jouney
トヨタは7日に開幕した「東京おもちゃショー2018」に出展。マイクロEVの『Camatte』を用いて、長距離ドライブを疑似体験できる『Camatte Journey』を展開している。Camatteの同イベントへの出展はこれで7年連続となる。

Camatte Journey(カマッテ・ジャーニー)の車両は、昨年の同イベントで公開した『Camatte ペッタ』を使用。子供が自分で運転してシアタールームに進入し、中では乗車したまま、さまざまなシチュエーションの公道走行シーンを楽しめる。

映像は3台のプロジェクターで、3方向220度のスクリーンに投影される。シーンは桜並木や新緑、雪中、夜の都市部など、季節や時間を問わずさまざま。映像はどんどん切り替わるがスピードは一定で、またそれに合わせたBGMもテンポは一定ながらシーンごとにアレンジを変えてムードを高め、没入感が得られるプログラムになっている。

実際に体験したところ、VRゴーグルとドライブインシアターが融合したコンテンツのように感じた。この印象を伝えたところ「どちらかといえば、ドライブインシアターの方向ですね」と答えるのは、毎回トヨタとともにカマッテ・シリーズの車両やプログラムのデザインを手がけている根津孝太氏。

「VRゴーグルのような没入感も必要ですが、映像体験を得るために自分の運転で移動するということが大切。これは映画を観るためにドライブインシアターへ行くのと同じです」と根津氏。リアリティを高めるのと同じか、もしくはそれ以上に、バーチャルとリアルを組み合わせることが重要だったというわけだ。

なによりカマッテは「親子で乗車し、楽しむ」というコンセプト。乗員のすべてが同じ場で、同じ体験を共有することに意味がある。また10m弱の直線移動だけとはいえ、子供が自分の運転で移動し、その延長として長距離ドライブ映像を見れば、ひときわ高い臨場感を得ることができるというわけだ。

ブースにはこのほか、『Camatte 57s』が展示され、運転はできないものの乗車が可能。なお、おもちゃショーは10日まで開催され9、10日は一般公開日となっている。Camatte Journeyは一般来場者も体験できるが、運転できるのは「身長130cm以上の子供」のみ。

(レスポンス 古庄 速人)

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