旧車イベントの老舗が有終の美…ニューイヤーミーティング ファイナル

JCCAニューイヤーミーティング ファイナル
1977年の第1回開催から42年。以来、初春のクラシックカーイベントとして親しまれてきた「ニューイヤーミーティング」が今回で幕を下ろすこととなり、1月27日、惜別の旧車350台が東京都江東区の青海臨時駐車場特設会場に集まった。

主催する日本クラシックカー協会(JCCA)の岡政由代表は開会のあいさつで「最近は各地で様々なクラシックカーのイベントが開催されるようになり、(JCCAの理念のひとつである)クラシックカーの世界を広めるという役割を果たした」と、今回が最後となることを述べた。

現在の会場である青海臨時駐車場が2020年の東京オリンピック開催に伴い閉鎖となることも大きな要因のひとつ。また、同場所で開催する旧車イベントの”ライバル”である「お台場旧車天国」(八重洲出版『オールドタイマー』主催)が700台もの車両を集めて人の流れが変わったことも事実であろう(こちらも今年3月開催予定が会場の都合で開催見送りとなっている)。

それにしてもニューイヤーミーティングは岡会長の言う通り、クラシックカーや旧車の世界を広めてきた功績は大きい。横浜や汐留、時には富士スピードウェイで開催されたこともあった42年の歴史。オーナーに呼び掛けての旧車の展示に限らず、コンクールやオーナーズクラブのスタンド、各種ショップブースなど、バラエティ豊かな内容は現在数多(あまた)ある各旧車イベントにも引き継がれている。

この日集まったのは約350台。これは個人オーナー車に各クラブスタンドとショップブースの車両も含めたもので、広大な会場は空きが目立ったものの、名車やレアな車が参加していたのは相変わらず。派手な改造を施した車両が少ないのもこのイベントの良いところだ(会場周辺で爆音を立てて目立とうとする”珍走団”は困りものだったが……)。

日産『スカイライン』や『セドリック』、ホンダ『T360』、ロータス『ヨーロッパ』、オースチン『ヒーレー』などはこのイベントの常連組。他にスバル『サンバー』や三菱『ミニカ』などの360cc時代の軽自動車から、歴代の日産『サニー』、トヨタ『カローラ』といった大衆車、メルセデス『ベンツ』やジャガー『Eタイプ』などの高級外車が展示された。

また、官公庁向けの特殊作業車として製造された”日本版ウニモグ”三菱『2W-400』(1966)や、1960年代に製造された”葉巻型”のロータス『41C』などのフォーミュラカー、超マイナーな(失礼!)オペル『レコルトDクーペ』(1972)といった、マニアックな車も散見され、見ごたえ充分であった。

昨今の旧車ブームをけん引してきたJCCAが、いずれまた新たな試みを打ち出すのか。期待をもって待ちたいものである。

(レスポンス 嶽宮 三郎)

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