トヨタブースで新旧 スープラ を見比べ、懐かしグッズも…オートモビルカウンシル2019

トヨタブース(オートモビルカウンシル2019)
トヨタ自動車は4月5日に幕張メッセで開幕したオートモビルカウンシル2019で17年ぶりに復活させた新型『スープラ』と、1988年に発売した初代スープラを揃い踏みで出展している。

トヨタ博物館の布垣直昭館長は今回の出展について「オートモビルカウンシルで掲げているテーマ『クラシックミーツモダン』の象徴として、まさに昭和から平成に移った時代の(初代)スープラ、そして平成から令和に移っていく時代のスープラ、令和の道を走るであろうスープラを用意して、皆さんに30年間の違いを見て頂きたい」と語る。

さらに「もちろん初代スープラから培ってきた直列6気筒のエンジンをFRにレイアウトするという基本コンセプトは維持したまま、その30年の時代の差みたいなものがどう引き継がれ、どう変化してきたのかということを比べて頂くことも楽しみのひとつということで用意した」とも。

トヨタブースでは新旧スープラに加えて、2代目『ソアラ(MZ20型)』および5代目『マークII(GX71型)』も展示している。

布垣館長は「今回のブースのひとつの大きなテーマとして1980年代を掲げているが、これはまさに昭和から平成に移ろうとしていた時代になる。今回展示している2代目ソアラとマークIIは、まさに昭和の終わり頃を象徴するようなクルマとして取り上げた」と説明。

その上で「当時は豊かな生活を享受したいという思いから、クルマもそれに応えるように大変高性能で、装備も豪華なものがかなり人気が高かった。なかでもマークIIは量的にも今では信じられないが月に2万台というすごい数が売れたクルマ。ソアラも普通のソアラではなくエアロキャビンといって屋根がオープンになる500台限定のものを用意した。まさに昭和から平成に移ろうという時代にあのクルマが出たということになる」と述べた。

今回、トヨタブースに展示している4台のクルマは、新型スープラも含めてすべて白で統一されている。布垣館長は「やはり1980年代は白。スーパーホワイトが開発されて、当時目にしなかった真っ白は、あの時代のシンボルだし、六本木の夜にはやはり白のクルマという時代だった。逆に他の色ではあまり似合わない。この時代を語るのに変な色を混ぜたくなかった」と明かしていた。

このほかトヨタブースでは1980年代に登場したクルマのカタログをメーカーの枠を超えて紹介しているほか、ウォークマンやファミコンなど当時流行したグッズなども合わせて展示している。

(レスポンス 小松哲也)

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