VWが秘蔵クラシックカー公開へ、数々の世界記録達成車も…テクノクラシカ2019

フォルクスワーゲン1100ヘブミュラーカブリオレ(1950年)と1100カルマンカブリオレ(1949年)
フォルクスワーゲン(Volkswagen)は4月5日、ドイツで4月10日に開幕する世界最大規模のクラシックカーだけのモーターショー、「テクノクラシカ2019」に、3つのテーマで秘蔵モデルを公開すると発表した。

「レコードブレーカー、伝説のフォルクスワーゲン車」をテーマにした展示では、スピード、耐久性、燃費で数々のベンチマークを打ち立てたフォルクスワーゲンの30年に及ぶ記録への挑戦から、6台の展示を行う。

◆24時間連続走行で平均速度322.89km/h。現在でも世界記録

フォルクスワーゲン『W12ナルド』は2001年秋、東京モーターショー2001において発表された高性能クーペコンセプトだ。排気量6.0リットルのW12気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は600ps、最大トルクは63.3kgmを引き出す。イタリアのナルドの高速サーキットにおいて、10の世界記録を打ち立てた。中でも、24時間連続の高速走行テストでは、平均速度322.89km/hという世界記録を樹立した。フォルクスワーゲンによると、この記録は今でも抜かれていないという。なお、W12ナルドは量産化されることはなかったが、W12エンジンは最上級サルーンの『フェートン』に採用された。

◆燃費42km/hのギネス記録達成のルポ。エコモービルは1リットルの燃料で1491kmを走破

フォルクスワーゲンは2000年、コンパクトカー『ルポ』「3L TDI」グレードを使用して、「80日間世界一周燃費チャレンジ」を実施した。2台のルポ3L TDIは、世界22か国を巡り、3万3333kmを走破した。100km走行あたり、消費した燃料はわずか2.38リットル(燃費は約42km/リットル)。燃料平均消費量で、世界で最も経済的な量産車として、ギネスブックに登録されている。

1982年には、3輪プロトタイプが当時の燃費世界記録を打ち立てた。フォルクスワーゲン『エコモービル』は、空力性能を追求した軽量ボディに、最大出力0.272psのディーゼルエンジンを搭載。わずか1リットルの燃料で、1491kmを走破している。

1988年には、2台の『コラードG60』がドイツのエーラ=レッシエンのフォルクスワーゲンのテストコースにおいて、6つのクラス記録を樹立した。『コラード』は、2代目『ゴルフ』のメカニズムをベースに開発されたスポーツクーペ。『シロッコ』の後継モデルで、カルマンと共同開発され、1987年に発表された。「G60」グレードには、1.8リットル直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載。6つのクラス記録を樹立したモデルでは、最大出力220psを獲得していた

◆現存するゴルフで最古。1974年に南北米大陸縦断を果たす

フォルクスワーゲンは1974年、初代ゴルフを発表した。1974年10月、フォルクスワーゲンは初代ゴルフを2台使用して、アラスカからアルゼンチンまでの南北アメリカ大陸を縦断することに挑戦した。初代ゴルフは3万0517kmを完走した。フォルクスワーゲンによると、この大陸縦断を果たしたイエローの初代ゴルフは、現存するゴルフで最も古い1台になるという。

1972年2月17日に、初代『ビートル』は世界で最も生産台数の多い自動車になった。フォルクスワーゲンはこれを記念して、ビートルの最初の特別モデルを発表した。今回のテクノクラシカ2019に出展される『ビートル1302 S』がそのモデルで、「ワールドチャンピオン」のモデル名が冠されていた。

◆初代ビートルの美しいカブリオレを出展。生産台数696台の希少車

「サマーフォーエバー。ビートルカブリオレの70年」をテーマにした展示では、フォルクスワーゲン『1100ヘブミュラーカブリオレ』とフォルクスワーゲン『1100カルマンカブリオレ』を展示する。

フォルクスワーゲンは1949年、初代ビートルの最初のオープンバージョンを発売した。フォルクスワーゲンクラシックは非常にレアなモデルを、テクノクラシカ2019に出展する。1949年の1100カルマンカブリオレ(タイプ151)と、1950年の1100ヘブミュラーカブリオレ(タイプ14A)だ。非常に美しいデザインが特長で、わずか696台しか生産されなかった希少なビートルになる。

(レスポンス 森脇稔)

[提供元:レスポンス]レスポンス