スズキ、リコール202万台…4年前の過去最多記録を更新[新聞ウォッチ]

スズキ・スイフト
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

スズキが、リコール(回収・無償修理)の1回の届け出台数として2015年3月に記録した約199万台という過去最多の件数を抜いて、4年で記録更新した。スズキのスローガンは「小さなクルマ、大きな未来」だが、「小さなクルマ、大量リコール」では士気が揚がらない。

同社はブレーキなどの検査不正問題を受け、保安基準に適合しない恐れがあるとして、軽乗用車の『スペーシア』など29車種計約202万1500台(2015年5月~19年2月製造)のリコールを国土交通省に届け出た。

国交省では道路運送車両法に基づき、浜松市のスズキ本社へ立ち入り検査し、報告内容を確認するとともに今後、行政処分などを検討するという。

スズキは先週4月12日に調査報告書を公表したが、資格のない検査員が検査したり、本来は不合格となる車両を、上司の指示で合格として処理したなどの不正が発覚していた。このため、不正のあった車種は安全性能を満たしているかどうかわからないため、国内で生産した全車両のうち、初回車検を受けていない約200万台をリコールするとの方針を明らかにしていた。

きょうの各紙も「スズキ202万台リコール、1回の届け出で最多」などと取り上げているが、掲載の紙面と記事の大きさはまちまち。読売は2面「総合」のトップで大きく報じているが、朝日、産経は「社会」面、日経は「企業」面で、それぞれ「過去最多」や「立ち入り検査」を見出しにしているものの、比較的地味な扱いだ。ちなみにきょうの毎日の紙面にはスズキのリコール届出記事は見当たらない。

国の定めたルールを無視したことは法令順守の精神からも許される行為ではないが、ユーザーが知りたいのは、検査不正の車両が出荷後に不具合がどの程度見つかったのかどうかである。一般的にリコールといえば、出荷後に不具合が発生した部品を無償で修理したり、新しい部品に交換するものだが、今回は不正検査に伴う「車検」の前倒しのようなリコールである。

あの「忖度」発言の塚田副大臣の更迭などで国交省内が騒がしいこともあるが、安全性能に関わる問題とはいえ、国が義務づける旧態依然とした出荷前の完成検査制度を時代に適応したルール改正も急ぐ必要があるだろう。

2019年4月19日付

●五輪チケット来月9日から、抽選申し込み、開会式最高30万円(読売・1面)

●スズキ202万台リコール、1回の届け出で最多、ブレーキ不正など(読売・2面)

●トヨタとスバル新型SUV披露、NYモーターショー(読売・6面)

●駐車場ネットで事前予約、観光地やスポーツイベント混雑緩和(読売・35面)

●ゴーン被告還流計画オマーンでも、30億円投資担保目的か(読売・39面)

●萩生田氏、消費増税「違う展開ある」ネット番組で延期の可能性語る(朝日・4面)

●パイオニア希望退職者募集、人員削減計画、国内管理職が対象(朝日・7面)

●西のピーチ成田にも拠点、LCCバニラと統合(朝日・8面)

●「夫を保釈するよう安倍首相に頼んでください」ゴーン前会長妻から米大統領へ、米紙に意見記事(毎日・29面)

●校長無断で「停止線」学校前の道「危険」(産経・29面)

●ウーバーに追加出資検討、1100億円、ソフトバンクとトヨタ(産経・12面)

●なおみ 世界の100人、米タイム誌(産経・30面)

●ゴーン前会長の勾留延長確定、弁護側の特別抗告棄却(東京・27面)

●経団連、通年採用に移行、新卒一括を見直し(日経・1面)

●「関税、米国にマイナス」日本車メーカー幹部、NYショー(日経・13面)

(レスポンス 福田俊之)

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