メルセデスベンツ初の市販EV『EQC』、受注を欧州で開始…7万1281ユーロから

メルセデスベンツ EQC
メルセデスベンツは5月6日、メルセデスベンツブランド初の市販EV、『EQC』(Mercedes-Benz EQC)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、7万1281ユーロ(約880万円)と発表されている。

「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVのEQCとなる。EQCは電動SUVで、ボディサイズは、全長4761mm、全幅1884mm、全高1623mm、ホイールベース2873mm。マルチビームLEDヘッドライトが組み込まれたフロントマスクには、メルセデスベンツの新世代電動ブランドのアイデンティティを表現している。

◆2個のモーターは最大出力408hp。航続は最大で471km

EQCには、メルセデスベンツが新開発した電動パワートレインを採用する。モーターは前後に2個搭載し、4輪を駆動する4WDの「4MATIC」になる。2個のモーターは、合計で最大出力408hp、最大トルク77.5kgmを引き出す。前後アクスル間で走行状況に応じて、トルク配分を行う。動力性能は、0~100km/h加速を5.1秒で駆け抜ける。最高速はリミッターによって、180km/hに制限される。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は80kWhと大容量。重量は652kgで、車体中央の低い場所にレイアウトされる。1回の充電での航続は、欧州のNEDC計測モードで最大471km。急速充電は、欧州や米国ではコンボ方式、日本や中国ではチャデモ方式に対応しており、バッテリーの80%の容量なら、充電はおよそ40分で完了する。

◆インフォテインメントのMBUXは電動車専用仕様。走行レンジや充電状況などを表示

EQCには、メルセデスベンツの次世代のインフォテインメントシステム「MBUX」を装備する。MBUXとは、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスの略だ。MBUXでは、AI(人工知能)を導入した音声認識アシスタントを採用。ユーザーが「ハイ、メルセデス」と呼びかけるだけで、音声認識アシスタントが起動し、ユーザーの求めるさまざまなサービスを提供してくれる。

EQC向けのMBUXは専用設計となっており、走行レンジ、充電状況、エネルギーフローなどの各種情報を表示する。ナビゲーション、運転モード、充電、出発時間なども、MBUXによって制御や設定が行える。

◆2つの10.25インチワイドディスプレイで構成されるデジタルコクピット

またEQCには、デジタルコクピットを採用する。デジタルコクピットは、『Eクラスセダン』から導入が開始された装備。EQCには、2つの高精細ワイドディスプレイを設定する。この10.25インチの2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイとした。

このディスプレイは、空中に浮かんでいるように見え、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する中心要素になるもの。インストゥルメントクラスターとなるこのコックピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイで構成されている。

EQCには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を装備した。「ドライビングアシスタンスパッケージ」に含まれる「アクティブディスタンスアシストDISTRONIC」は、そのひとつ。高速道路で逆走車の情報を検知した場合、予防措置として速度を自動的に100km/hに抑えて、ドライバーに警戒するよう促す装備だ。

(レスポンス 森脇稔)

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