ホンダ、繊維強化樹脂の研究で自動車技術会賞を受賞

本田技術研究所四輪R&Dセンター(参考画像)
ホンダは5月23日、「第69回 自動車技術会賞」にて、同社技術者が「浅原賞技術功労賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「論文賞」を受賞したと発表した。

自動車技術会賞は、自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励し、また次代を担う技術者・研究者を養成、支援することを目的として自動車技術会が1951年に創設。「学術貢献賞」、「技術貢献賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「浅原賞技術功労賞」、「論文賞」、「技術開発賞」の各賞を表彰する。

浅原賞技術功労賞は、本田技術研究所の漆山雄太氏が「繊維強化樹脂の自動車の構造利用に向けた学術貢献」で受賞。繊維強化樹脂材料で作られる構造部品の強度や衝撃吸収特性などを対象に、微視的スケールの内部破壊から始まる破壊進展に関した研究に取り組み、強度・衝撃吸収特性のシミュレーションの実用化を進めてきたことなどが、高く評価された。

浅原賞学術奨励賞は、同じく本田技術研究所の中澤義行氏が「Large Improvement in Magnetic Properties of Hot-Deformed HREE-Free Nd-Fe-B Magnets Using the Rapid Heating Technique of the Powder」で受賞。同氏は、駆動モータ用磁石にて、重希土類フリーを保ったまま磁気特性を向上するために、微細組織に一部存在する粗大結晶粒による性能低下と、その粗大化メカニズムを明確にし、粗大化を抑制できる急速加熱処理を用いた組織制御技術を発案。その結果、重希土類フリー磁石では最高の磁気特性値を達成した点が評価された。

論文賞は、「高効率Diesel Particulate Filter 再生触媒の開発」をテーマとした論文で、本田技術研究所の森武史氏、迫田昌史氏、根本康司氏および三井金属鉱業の2名が、「旋回時の路面入力に対する車両応答に関する研究」をテーマとした論文で本田技術研究所の内藤真先氏、足立由夫氏、長久真樹氏がそれぞれ受賞した。

(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)

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