ボルボカーズが新車開発にMR技術導入、未来の車を仮想運転…世界初

新車開発にMR技術を導入するボルボカーズ
ボルボカーズ(Volvo Cars)は5月29日、新車開発において試作車やデザイン、アクティブセーフティ技術の評価をするために、世界で初めて複合現実(MR)テクノロジーを導入した、と発表した。

ボルボカーズは、フィンランドの高性能な拡張現実(AR)ヘッドセットメーカー、バリヨ(Varjo)に出資を行う。ボルボカーズとバリヨは世界で初めて、複合現実(MR)ヘッドセットを装着したまま、実際の自動車を運転することを可能にした。特定の要素や機能全体がドライバーと自動車用センサーどちらからも、実際に存在するかのように見えるため、それらを違和感なく追加することができるという。

バリヨの新開発ヘッドセット「XR-1」は、従来のヘッドセットよりも優れた高解像度を実現しており、リアルな複合現実(MR)および仮想現実(VR)を可能にした。これによりXR-1は新しい装備やデザインをその場ですぐ評価できるようになり、開発期間を大幅に短縮できるという。これにより、ボルボカーズのデザイナーやエンジニアは、未来の車を仮想的に運転し、特定の機能が実装される何年も前から、シミュレーション環境で確認することができる。

XR-1を使用した場合、ボルボカーズのエンジニアはアクティブセーフティ対策を容易に開発し、評価することができる。安全部門の専門家たちは、スウェーデンにあるボルボカーズの研究施設内でXR-1ヘッドセットを装着したまま車を運転し、実際の環境のもと、拡張現実(AR)を通じて課せられた仮想アクティブセーフティシステムのテストを実施することができる。

XR-1に内蔵される高精度アイトラッキング技術では、ドライバーが新しい機能をどのように使用しているか、また何らかの原因により注意散漫になっているかどうかを容易に確認することができる。注意散漫のレベルを測定するためのこうしたテクノロジーベースの取り組みにより、ボルボカーズはドライバーの注意力を阻害することのない新しい機能を開発することができる、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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