フェラーリのスーパーPHV、モーター出力密度は世界トップクラスの14kW/kg… SF90ストラダーレ

フェラーリ SF90 ストラダーレ
英国に本拠を置くYASAは6月3日、フェラーリ初のプラグインハイブリッド(PHV)スーパーカーの『SF90ストラダーレ』(Ferrari SF90 Stradale)に、同社製モーターが採用された、と発表した。

SF90ストラダーレのPHVパワートレインは、エンジンに3個の電動モーターを組み合わせたもの。3個のモーターのうちの2個は、フロントアクスルの左右に独立して配置される。残る1個は、ミッドシップのエンジンとギアボックスの間にレイアウトされる。

排気量を3902ccから3990ccに拡大した直噴V型8気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力780hp/7500rpm、最大トルク81.6kgm/6000rpmを発生する。3個のモーターは、最大出力220hpを獲得。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体では、1000hpのパワーを引き出す。

乾燥重量は1570kg。トランスミッションは8速デュアルクラッチ「F1」で、駆動方式は4WDだ。SF90ストラダーレは、0~100km/h加速2.5秒、最高速340km/hのパフォーマンスを実現する。バッテリー(二次電池)は、蓄電容量7.9kWh。「eDrive」モードでは、最大25kmをゼロエミッション走行できる。このEVモード時の最高速は、135km/hとした。

このフェラーリSF90ストラダーレに搭載されるのが、YASA製のモーターだ。YASAは英国オックスフォードに本拠を置き、自動車や航空宇宙向けの電気モーターを製造している。YASAは過去2年半にわたり、フェラーリと密接に協力し、要求の高いフェラーリの性能仕様を満たす電気モーターを開発してきた。

YASAは「アキシャルフラックス」と呼ばれる電気モーターを開発し、クラス最高の出力密度とトルク密度を可能にした。フェラーリSF90ストラダーレ向けのモーターは非常にコンパクトで、世界トップクラスの14kW/kgの出力密度を持つ。このモーターによりフェラーリは、比類のない車両性能を実現しながら、車両の重量を抑制できる、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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