【鈴鹿8耐】ヤマハ5連覇ならず、中須賀「来年につながるいい8耐だった」

YAMAHA FACTORY RACING TEAMは鈴鹿8耐5連覇ならず
5連覇をかけて臨んだ2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会で、ヤマハのファクトリーチームであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMは2位という結果を手にした。

2019年の鈴鹿8耐は最後に大きな波乱が待っていた。チェッカーまで残り時間も3分を切るころ、最後の周回に入りトップを快走していたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)がまさかの転倒。その直後に赤旗が提示されてレースは終了した。

当初、発表された暫定結果では、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが優勝。表彰式でもYAMAHA FACTORY RACING TEAMがポディウムの一番高いところに上った。しかしその後の『最新の暫定結果』で、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hが優勝という結果に修正となり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMは2位となった。

この『最新の暫定結果』が発表されたのちに行われた会見に登場したライダーたちは、複雑な胸中を表情に浮かべていた。しかし、中須賀克行、アレックス・ロウズ、マイケル・ファン・デル・マークという顔ぶれで臨んだ3年目の鈴鹿8耐は、一層ライダーの絆を深めたようである。


「マイケル(・ファン・デル・マーク)とは(スーパーバイク世界選手権で)争っているけれど、今回は(一緒に鈴鹿8耐を戦う)チームメイト。また、中須賀さんももちろん素晴らしいチームメイトだ。それだけではなく、僕の親友でもあるんだ。今年もこうして3人でチームメイトになれて、大好きな鈴鹿8耐に参戦できてとてもよかったと思っている」と、3人のなかでも穏やかな表情で語ったのはロウズ。中須賀を気遣うように、右腕をその背に回している姿が印象的だった。

そんな中須賀の表情に笑顔はなかったが、やはりロウズ、ファン・デル・マークと参戦したレースについて「(鈴鹿8耐の)レースウィークに入って3人がそろって、楽しいウィークを過ごせたと思います」と話す。

「3人とも自分の与えられた仕事を100%発揮して、しっかりたすきをつないで走れたのはよかったです。(結果が)二転三転はしていますが、まずはチームスタッフと、ライダー3人がしっかり力を出し切って走れたのはよかったと思います。来年につながるいい鈴鹿8耐になりました」


ファン・デル・マークも「僕たち3人が力を合わせてベストを尽くしたと思う。いいペースを8時間キープすることができたからね」と言う。また、ファン・デル・マークは「また鈴鹿8耐に来られたらいいなと思うよ」とも語った。

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの鈴鹿8耐5連覇はならなかったが、ライダーたちにとっては失うものばかりではなかった、ともいえるのかもしれない。

(レスポンス 伊藤英里)

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