ボッシュが電動車向けクラウドサービス、バッテリー寿命を長く…フランクフルトモーターショー2019で発表へ

ボッシュの電動車向けクラウドサービスのイメージ
ボッシュ(Bosch)は7月26日、ドイツで9月に開催されるフランクフルトモーターショー2019において、電動車のバッテリー寿命を長くするクラウドサービスを初公開すると発表した。

ボッシュのクラウドベースのサービスは、バッテリーの負荷の要因を認識し、回避する措置を講じるように設計されている。まず、現在の気温、充電の習慣など、すべてのバッテリー関連データが、リアルタイムでクラウドに転送される。ここで、機械学習アルゴリズムによって、データが評価される。

こうしたボッシュのサービスによって、バッテリーの現在の状態が常時把握できるようになるだけでなく、バッテリーの残り寿命と性能に関する信頼性の高い予測も、初めて可能になるという。

ボッシュはバッテリーの現在の状態について新しい知見を得ることで、バッテリーを経年劣化から守ることを目指している。例えば、気温が非常に高温または低温の場合、バッテリーをフル充電すると経年劣化が早まる。そこで、ボッシュのクラウドサービスでは、極端な高温または低温条件下では、バッテリーを100%充電しないようにする。バッテリー充電量を数%だけ抑えるだけで、バッテリーの想定外の消耗が回避できるという。

クラウド内のデータは、バッテリーの保守と修理を向上させるのにも役立つ。例えば、バッテリーの故障や不具合が特定されると、すぐにドライバーやフリートオペレーターに通知することが可能だ。これにより、バッテリーが損傷し、完全に作動しなくなる前に、バッテリーを修理できる可能性が高くなるという。

また、ボッシュのクラウドサービスは、充電プロセス自体も最適化する。クラウド内のソフトウェアは、充電場所にかかわらず、各充電プロセスについて個別の充電曲線を計算することができる。これにより、バッテリーは最適なレベルまで充電され、セルの保存に役立つ。

従来の充電タイマー付きアプリは、電気の需要が低い時に充電できるよう、充電プロセスのタイミングを調整するだけだった。今回のボッシュのソリューションは、ボッシュの新しいバッテリーサービスの一環として、特別に開発された充電プロセスを提供する。これにより、急速充電と低速充電の両方が最適化され、充電プロセス中の電気と電圧レベルが制御されることで、バッテリーの寿命が長くなる、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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