アロンソがラリーレイドで初の表彰台フィニッシュ…アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーで3位に

アロンソ(中央右)とコマ(同左)がサウジでのラリーレイドで3位に。
来年1月のダカールラリー参戦に向け、トヨタGAZOOレーシング(TGR)とともに準備進行中の元F1王者フェルナンド・アロンソが、11月5~9日にサウジアラビアで開催された「2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー」にてラリーレイド初表彰台を獲得した。

F1で2005、06年に2年連続チャンピオンとなり、WEC(世界耐久選手権)でも「2018/2019シーズン」のチャンピオンとなるなど、サーキットレースを活動の主舞台にしてきたフェルナンド・アロンソ。彼の目下のメインターゲットは、2020年1月にサウジアラビアでの初開催を迎えるラリーレイドの伝統的最高峰「ダカールラリー」である。

アロンソはTGR、そしてコ・ドライバーとなったマルク・コマ(ダカール2輪総合優勝5回)とともにダカールラリー2020年大会に向けて準備を進めている。トヨタ・ハイラックス(HILUX)でのラリーレイド実戦3回目として参戦したのが、サウジアラビアで開催された「2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー」。ダカールラリー2020年大会開催国での実戦で、アロンソとコマのコンビは3位表彰台を獲得した。

フェルナンド・アロンソのコメント
「最終ステージは岩で覆われ、ナビゲーションも難しいステージだった。しかし、大きなトラブルに見舞われることもなく、このステージを3位で走り切ったことで総合結果も3位表彰台という、とても良い内容でフィニッシュできた。私にとってラリーレイド初の表彰台獲得を果たすことができ、とても嬉しいよ。サウジアラビアでのこの4日間は素晴らしい経験になった」

2019年アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーの優勝は、トヨタ・ハイラックスのプライベーターであるヤジード・アル・ラヒーとコンスタンティン・ジールツォフのコンビ。アロンソとコマは16分20秒差の3位だった(結果はTGR発行の11月10日付リリースによる)。

TGRのラリーレイド陣営を率いるグリン・ホール代表は「コースをよく知る地元のライバルたちと戦いながらも、最終的に初の表彰台を獲得できたことは(アロンソとコマにとって)来年1月のダカールラリーへ向けた良い結果となりました。また、我々(チーム)にとっても、初めてサウジアラビアを体験することができ、年明けのビッグイベントへ向けて知見を高められたことは良かったと思います」と語っている。

アロンソとコマのダカール本番前の実戦参戦はこれが最後とのこと。今後も彼らはTGRのチームメイトらとプライベート走行テストを重ね、約2カ月後に迫ったダカールラリー2020年大会への最終調整を進めていく。

南米を舞台にした時代を2019年で終えたダカールラリー、2020年1月の大会はサウジアラビアで初めて開催される予定となっている。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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