レゴが実物大のブガッティ シロン 製作、実際に走るEVに…ロサンゼルスモーターショー2019

レゴが製作したブガッティ・シロンの実物大EVモデル(ロサンゼルスモーターショー2019)
レゴ(LEGO)は、ロサンゼルスモーターショー2019に、ブガッティのスーパーカー『シロン』(Bugatti Chiron)を「レゴブロック」で再現し、電気モーターで駆動する実物大EVを出展した。

シロンは2016年春に発表された。世界で最もパワフル、最速、最もラグジュアリーかつエクスクルーシブな量産スーパーカーを目指して開発された。ミッドシップに搭載される8.0リットルW16気筒+4ターボは、2ステージターボにより、最大出力1500hp/6700rpm、最大トルク163kgm/2000~6000rpmを獲得する。

トランスミッションは7速デュアルクラッチ「DSG」。駆動方式は4WD。シロンは、0~100km/h加速2.5秒、最高速420km/h(リミッター作動)という世界最高峰のパフォーマンスを実現する。

◆レゴ社内で生まれたアイデアを現実に

レゴは、このシロンをレゴブロックで再現した実物大モデルを製作した。シロンの実物大「Technic」バージョンを製作するというアイデアは、レゴのTechnic設計チーム内で生まれた。デザイナーのAurelien Rouffiangeが率いるチームは当時、シロンの8分の1スケールモデルを完成させた。その後、チームは次なる展開について議論を行い、その結果、実物大のシロンをレゴブロックで再現し、しかも自走するモデルを製作することを決定した。

レゴは大型モデルを製作する場合、チェコ・クラドノの専門の施設で行う。レゴのデザイナーは、世界中のLEGOストアやLEGO LAND向けの複雑なモデルの製作を専門に手がけている。今回のプロジェクト立ち上げにあたり、設計、機械、電気の専門家を含む16人の専門チームが結成されたという。

◆100万点を超える部品を使用

レゴブロックの中でも、高精度な「レゴテクニック」から339種類、100万点を超える部品を使用した。総製作時間は1万3000時間以上が費やされた。シロンの特長的な外装をはじめ、シート、ダッシュボード、ステアリングホイールなどの内装も、正確に再現されている。

複雑なデザインのメーターも、レゴテクニックのパーツにみで表現した。ヘッドライトも点灯する。ホイール&タイヤとエンブレムは、シロンの実車のものを装着した。なお、すべての組み立てには、接着剤は使用されていないという。

◆最高速はおよそ20km/h

また、モーターを搭載するEVとなっており、実際に動かせるのも特長だ。2304個のレゴの「Power Functions」モーターを使用した。4032個のレゴテクニックギアホイールも搭載する。2016個のレゴテクニックのクロスアクスルも使用された。モーターは最大出力5.3hp、最大トルク9.4kgmを発生する。総重量は1500kgと重いが、20km/hを少し上回るパフォーマンスを実現するという。リアスポイラーは、レゴのPower Functionsモーターと空気で可動させることができる。

レゴはブガッティと協力して、完成したモデルをテスト走行させた。ドイツ・ヴォルフスブルク近郊の「Ehra Lessien」テストコースに、実物大モデルが持ち込まれた。この場所は、市販車のシロンが開発テストされたテストコースだ。

ブガッティの公式テストドライバーであり、かつてルマン24時間耐久レースで優勝したアンディ・ウォレス氏を起用した。彼のドライブによって、実物大モデルが実際に走行可能なことが確認された。

レゴは、レゴブロックを使用したブガッティシロンのような夢の車を製作することで、ファンタジーに制限がないことを示した、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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