ホンダ ジャズ 新型、欧州は全車ハイブリッド…2万2000ユーロから 日本のフィットに相当

ホンダ・ジャズ(フィットに相当) 新型(欧州仕様)
ホンダ(Honda)の欧州部門は2月12日、新型『ジャズ』(日本名:『フィット』に相当)の欧州仕様車を発表した。2020年夏、欧州市場で発売される予定で、ドイツでのベース価格は、2万2000ユーロ(約263万円)と公表されている。

欧州向けの新型ジャズでは、パワートレインを全車ハイブリッドにしたのが特長。ホンダの新世代2モーターハイブリッドパワートレインテクノロジーをジャズとして初めて搭載した。ホンダの主力Bセグメントハッチバックの新型では、クラスをリードする快適さとスペースを実現している。

パッケージングを見直し、高レベルのスペースを追求した。具体的には、ハイブリッドドライブトレインコンポーネントを、シャシーとエンジンルーム内に効率的にレイアウトした。これにより、クラス最高レベルのインテリアスペースを実現しているという。

◆日常ではモーター走行が主体

新型ジャズは、新開発の「e:HEV(イー エイチイーブイ)」パワートレインを導入するホンダの欧州ラインアップの最初のモデルになる。e:HEVとは、ホンダの電動化コア技術の2モーターハイブリッドシステムに冠される新たな名称で、モーター走行を中心とした新世代のハイブリッドになる。また、新型ジャズは、将来のホンダのすべての電動パワートレイン車に採用される「Honda e:TECHNOLOGY(ホンダ イーテクノロジー)」の先駆けになるという。

欧州向けのジャズとしては初めて、新型は2モーターハイブリッドパワートレイン搭載車のみをラインナップした。このシステムは、新型ジャズ用に新開発されたもので、スムーズでレスポンスに優れ、ダイレクトな運転感覚を可能にする。ホンダによると、パワフルかつ快適な走行性能と優れた燃費性能を、高いレベルで融合させており、日常シーンのほとんどをEVのようにモーターで滑らかに走行するという。

ハイブリッドシステムは、1.5リットル直列4気筒DOHC「i-VTEC」ガソリンエンジンと、2つのコンパクトで強力な電動モーター、リチウムイオンバッテリー、インテリジェントなパワーコントロールユニット、固定ギアトランスミッションで構成される。すべてが調和して、スムーズに作動するという。

◆燃費は22.2km/リットル

システム全体で、109ps のパワーを発揮する。動力性能は、0~100km/h 加速が9.4秒、最高速が175km/h。都市部での走行をはじめ、高速道路でのクルージングにおいても、快適な走行性能を追求している。環境性能は、複合モード燃費が22.2km/リットル、CO2排出量が102g/km(いずれもWLTP計測)と発表されている。

新型ジャズのe:HEV には、3種類の走行モードが用意される。「EVドライブ」モードでは、リチウムイオンバッテリーが、モーターに直接電力を供給する。「ハイブリッドドライブ」モードでは、エンジンがモーターに電力を供給し、発電用のモーターから得られた電力を、駆動用モーターに供給する。「エンジンドライブ」モードでは、ガソリンエンジンは、ロックアップクラッチを介してホイールに直接接続される。

都市部のほとんどの走行状況では、EVドライブとハイブリッドドライブをシームレスに切り替えることによって、最適な効率を追求する。高速道路での走行では、エンジンドライブが使用され、加速の際にはモーターからの「ブーストパワー」が追加される。

ハイブリッドドライブでは、ガソリンエンジンからの余った電力を利用して発電用モーターを回して、バッテリーを充電することも可能だ。EVドライブは、減速しているときにも作動し、回生ブレーキによるエネルギーを回収して、バッテリーを充電する。

3つの走行モードの切り替えは、ドライバーが気付かないほどスムーズという。モーターは、軽量かつコンパクト、効率的かつ高出力になるように、ホンダが自社開発した。このモーターは、最大1万3300 rpmで回転し、最大25.8kgmのトルクを引き出す。

◆Bセグメントで最高レベルの快適さと広さを追求

新型ジャズのデザインは、ひと目でジャズと分かるモノスペースシルエットを進化させたものだ。将来のホンダ車に共通するシームレスかつクリーンなデザイン言語は、新型EVの『ホンダe』で最初に導入された。

新型ジャズのインテリアでは、品質と快適さをテーマに据えた。ホンダによると、まったく新しいインテリアは、Bセグメントで最高レベルの快適さと広さを追求しているという。モダンなインテリアレイアウトには、すっきりした使いやすいインストルメントパネルを採用した。ワイドなセンターコンソールにはアームレストが備わるなど、上級セグメント車の装備を導入している。

フロントシートには、上級セダンへの搭載も見据えて新開発した新世代のボディースタビライジングシートを採用する。身体をしっかり保持する面支持構造とすることにより、長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現するシート構造とした。

リアシートは先代モデルと同等のシートアレンジとし、大人がストレスなく座れる広さと厚みのあるパッドを採用する。これにより、上級セダン並みの快適な座り心地を追求している。

また、キャビンルームを最大化するために、このクラスでは珍しく、フロントシート下のシャシー中央に、燃料タンクを配置した。これにより、荷物の積載量に応じて、後席を柔軟にアレンジできる「マジックシート」を可能にしている。荷室容量は298リットル。後席を倒せば、最大1203リットルに拡大する。

(レスポンス 森脇稔)

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