ホンダ ジャズ 新型、欧州にもSUV仕様「クロスター」

ホンダ・ジャズ (フィット に相当)新型のクロスター(欧州仕様)
ホンダの欧州部門は2月12日、新型『ジャズ』(日本名:『フィット』に相当)のSUV仕様、「クロスター」(Honda Jazz Crosstar)の欧州仕様車を発表した。

ホンダの欧州電動化戦略に沿う形で、クロスターも欧州ではハイブリッドパワートレイン搭載車のみがラインナップされる。新開発の2モーターハイブリッドシステムは、日常走行の多くをモーターのみで行うのが特長だ。

ハイブリッドシステムは、1.5リットル直列4気筒DOHC「i-VTEC」ガソリンエンジンと、2つのコンパクトで強力な電動モーター、リチウムイオンバッテリー、インテリジェントなパワーコントロールユニット、固定ギアトランスミッションで構成される。

システム全体で109 ps のパワーを発揮する。動力性能は0~100km/h 加速が9.4秒、最高速が175km/hだ。環境性能は複合モード燃費が20.8km/リットル、CO2排出量が110g/km(いずれもWLTP計測)と発表されている。

◆フェンダーエクステンションに大径タイヤ

クロスターは、新型ジャズに用意される新バリエーションだ。クロスオーバースタイルのデザインを求めるユーザーにアピールするために、外装を専用デザインとした。

クロスターの前後フェンダーには、エクステンションが装備され、足元の逞しさを強調する大径タイヤを採用した。屋根には、ボディ一体デザインのルーフレールが装備される。フロントグリルや前後バンパーも専用デザインとした。

また新型では、先代よりも鋭く、垂直なショルダーラインを採用した。リアフェンダーとホイールアーチを強調し、車のワイドさや安定感を表現する。クロススターでは、フロントピラーからリアピラーまでをブラック仕上げとし、ウインドウラインから上側をダーク系に見えるような演出を施した。

インテリアは、シートとインパネソフトパッドの表皮に、撥水性の高い素材を採用する。インテリアパネルは水平・直線基調のデザインにするとともに、車内からはワイパーを見えにくくした。これにより、運転時の心地よい視界を追求している。

◆「オッケー、ホンダ」で音声アシストが起動

新型には、最新のコネクティビティを搭載する。直感的に操作できるインフォテインメント技術を採用。車内をWi-Fiホットスポットにすることも可能だ。

新デザインのLCDタッチスクリーンインターフェイスを導入した。アプリケーションやメディアリストを確認するには、スマートフォンと同様、スワイプコントロールで行えるようにし、操作性を引き上げた。また、Apple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応している。

また、「ホンダパーソナルアシスタント」を採用する。音声コマンドによって、さまざまなオンラインサービスにアクセスできる。ホンダパーソナルアシスタントには、人工知能(AI)を搭載する。「オッケー、ホンダ」と呼びかければ、音声アシストが起動する。

ユーザーは自然に会話でき、AIはフォローアップの質問を理解する。また、リアルタイム検索機能を有効にして、特定の時間に利用可能なサービスを見つけることもできる。

◆最新のホンダセンシング

先進運転支援システム(ADAS)として、最新の「ホンダセンシング」を採用する。前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを新たに採用した。車両前後に装着された合計8個のソナーセンサーとの組み合わせにより、縁石や路側標識のない道路端の認識など、車両周辺の検知性能を高めた。ホンダとして初めて、近距離衝突軽減ブレーキも採用している。

「コリジョン・ミティゲーション・ブレーキ・システム(CMBS)」は夜間の性能を向上させた。街灯がない状態でも歩行者や自転車を検出し、衝突の危険性がある場合、自動でブレーキをかける。この新しいカメラシステムを利用して、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」は、渋滞時に低速で先行車に追従する。高速道路などでは、「レーンキープアシスト」が作動する。

フロントピラーを従来とは異なる断面構造にするとともに、万一の衝突時にはボディへ荷重を流す構造を導入した。この新しい構造技術のおかげで、薄いAピラーデザインが可能となり、ドライバーの視認性が向上した。広大なフロントガラスとフロントクオーターライトを通して、自然光が豊富に差し込み、キャビン内の広がり感を演出している。

なお、欧州市場における新型ジャズクロスターの販売は、2020年夏に開始される予定。ドイツでのベース価格は、2万6250ユーロ(約313万円)と発表されている。

(レスポンス 森脇稔)

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