米トヨタ、新型4気筒エンジンを2021年から生産へ…生産能力を34%増強

米国アラバマ州のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・アラバマ(TMMAL)
トヨタ自動車の米国部門は7月8日、アラバマ州ハンツビル市のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・アラバマ(TMMAL)におけるエンジン生産能力を増強すると発表した。

TMMALは、トヨタの海外における初のV型8気筒エンジン生産工場として2001年に設立された。2003年にはピックアップトラックの『タンドラ』に搭載するV8エンジンの生産を開始した。2005年の半ばからは、タンドラと中型ピックアップトラックの『タコマ』向けに、V型6気筒エンジンの生産も開始した。

また、TMMALから約20kmの場所には、トヨタとマツダの合弁工場として、「マツダ・トヨタ・マニュファクチャリングUSA」が設立されている。2021年から、マツダとトヨタ向けの各生産ラインにおいて、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバー車とトヨタの新型SUVを年間15万台ずつ生産する計画だ。

トヨタは、このTMMALにおけるエンジン生産能力を増強する。拡張工事が完了する2021年から、新型4気筒エンジンを生産する計画だ。

TMMALは、米国で組み立てられるトヨタ車の3分の1にエンジンを供給している。最新の拡張工事は、2003年にエンジンの生産を開始して以来、5番目の工場になる。年間エンジン生産能力は34%増加して、90万基に到達する見通しだ。

(レスポンス 森脇稔)

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