トヨタ GRヤリス、2つの特設ステージを走行…グッドウッドスピードウィーク
TOYOTA GAZOO Racingは10月16~18日、英国で開催された「グッドウッドスピードウィーク」において、トヨタ『GRヤリス』(Toyota GR Yaris)が走行を披露した、と発表した。
◆全世界にデジタル配信された「グッドウッドスピードウィーク」
毎年恒例の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は、2020年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響により中止された。その代わりに、企画された新たなイベントが、グッドウッドスピードウィークだ。
グッドウッドスピードウィークは、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して、無観客で行われた。その様子は、さまざまなパートナーが配信し、世界中で無料視聴できるようにした。
グッドウッドスピードウィークは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと、クラシックカーによるレースイベントの「グッドウッドリバイバル」の2つの要素を取り入れ、3日間のイベントにまとめられた。
◆ラリーステージのゼロカーとして走行したGRヤリス
このグッドウッドスピードウィークの特設ラリーステージ「Rally Sprint」に、GRヤリスがゼロカーとして登場した。ゼロカーとは、スペシャルステージ(SS)の競技開始15分前にコースを試走する車を指す。全開走行に近い走りで、コースの安全確認を行う。ゼッケン0番(出走順が1番の前)という意味で、ゼロカーと呼ばれている。
スペシャルステージ(SS)区間を閉鎖した後は、インフォメーションカーが走行した。そして開始30分前に00カー、15分前にGRヤリスのゼロカーがそれぞれ走行し、コース状に危険な箇所がないか入念にチェックした。
さらに、GRヤリスは、モーターサーキットの特設ステージ「First Glance」において、走行を披露した。GRヤリスの開発にも協力した2019年の「トヨタガズーレーシングWRT」ドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラ選手とクリス・ミーク選手、2020年トヨタガズーレーシングWRT ドライバーのエルフィン・エヴァンス選手が、GRヤリスを走行させている。
◆CFRP製のルーフパネル
GRヤリスは、WRCに学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。
GRヤリスには、TNGA思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求している。
また、ボディには、アルミ製のエンジンフード、トランクリッド、ドアパネルを採用した。形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のルーフパネルも採用する。軽量化を図りながら、優れた空力性能を発揮するために、新型『ヤリス』の5ドアボディとは異なる専用の3ドアボディとした。車両重量は1280kgとなる。
この3ドアボディは、91mm下げられたルーフが特長で、クーペシルエットを作り出している。フレームレスのドアも、クーペに見える効果を発揮する。フロントでは、デザインとスポイラーが専用デザインだ。リアは、ワイドなトレッドやフェンダーが特長になる。
◆新開発の直噴1.6リットル直列3気筒ターボ
GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、欧州仕様の場合、最大出力261hp、最大トルク36.7kgmを獲得した。このスぺックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。
このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。欧州仕様の場合、0~100km/h加速5.5秒以下、最高速230km/h(リミッター作動)の性能を実現する。
◆スポーツ4WD「GR-FOUR」
新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムのGR-FOURによって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。
ドライバーは、4WDモードのダイヤルスイッチを操作して、好みや運転状況に合わせて4WDのパフォーマンスを調整できる。通常モードでは、前後のトルク配分は60対40だ。スポーツモードでは、バランスが後部にシフトして30対70の配分となり、ワインディングロードやサーキット走行を支援する。トラックモードは、高速サーキットを想定しており、前後のトルク配分は50対50になる。各モードでは、ドライバーの入力、車両の挙動、路面の状態に応じて、トルクバランスが自動的に調整される。
GRヤリスのサスペンションは、リアにダブルウィッシュボーンを採用した。専用のセットアップが施されており、高いパフォーマンスに向けて最適化されている。 フロントには、マクファーソンストラットを採用した。パフォーマンスブレーキシステムは、4ポットキャリパーを備え、高速サーキットなどに対応するように設計されている。
◆全世界にデジタル配信された「グッドウッドスピードウィーク」
毎年恒例の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は、2020年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響により中止された。その代わりに、企画された新たなイベントが、グッドウッドスピードウィークだ。
グッドウッドスピードウィークは、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮して、無観客で行われた。その様子は、さまざまなパートナーが配信し、世界中で無料視聴できるようにした。
グッドウッドスピードウィークは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと、クラシックカーによるレースイベントの「グッドウッドリバイバル」の2つの要素を取り入れ、3日間のイベントにまとめられた。
◆ラリーステージのゼロカーとして走行したGRヤリス
このグッドウッドスピードウィークの特設ラリーステージ「Rally Sprint」に、GRヤリスがゼロカーとして登場した。ゼロカーとは、スペシャルステージ(SS)の競技開始15分前にコースを試走する車を指す。全開走行に近い走りで、コースの安全確認を行う。ゼッケン0番(出走順が1番の前)という意味で、ゼロカーと呼ばれている。
スペシャルステージ(SS)区間を閉鎖した後は、インフォメーションカーが走行した。そして開始30分前に00カー、15分前にGRヤリスのゼロカーがそれぞれ走行し、コース状に危険な箇所がないか入念にチェックした。
さらに、GRヤリスは、モーターサーキットの特設ステージ「First Glance」において、走行を披露した。GRヤリスの開発にも協力した2019年の「トヨタガズーレーシングWRT」ドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラ選手とクリス・ミーク選手、2020年トヨタガズーレーシングWRT ドライバーのエルフィン・エヴァンス選手が、GRヤリスを走行させている。
◆CFRP製のルーフパネル
GRヤリスは、WRCに学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。
GRヤリスには、TNGA思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用した。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化した。スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求している。
また、ボディには、アルミ製のエンジンフード、トランクリッド、ドアパネルを採用した。形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のルーフパネルも採用する。軽量化を図りながら、優れた空力性能を発揮するために、新型『ヤリス』の5ドアボディとは異なる専用の3ドアボディとした。車両重量は1280kgとなる。
この3ドアボディは、91mm下げられたルーフが特長で、クーペシルエットを作り出している。フレームレスのドアも、クーペに見える効果を発揮する。フロントでは、デザインとスポイラーが専用デザインだ。リアは、ワイドなトレッドやフェンダーが特長になる。
◆新開発の直噴1.6リットル直列3気筒ターボ
GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、欧州仕様の場合、最大出力261hp、最大トルク36.7kgmを獲得した。このスぺックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。
このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。欧州仕様の場合、0~100km/h加速5.5秒以下、最高速230km/h(リミッター作動)の性能を実現する。
◆スポーツ4WD「GR-FOUR」
新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムのGR-FOURによって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。
ドライバーは、4WDモードのダイヤルスイッチを操作して、好みや運転状況に合わせて4WDのパフォーマンスを調整できる。通常モードでは、前後のトルク配分は60対40だ。スポーツモードでは、バランスが後部にシフトして30対70の配分となり、ワインディングロードやサーキット走行を支援する。トラックモードは、高速サーキットを想定しており、前後のトルク配分は50対50になる。各モードでは、ドライバーの入力、車両の挙動、路面の状態に応じて、トルクバランスが自動的に調整される。
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