[SUPER GT 第7戦]史上初、ホンダ車がトップ5を独占…ARTA NSX-GTが今季初優勝

  • GT500クラス優勝の#8 ARTA NSX-GT
ツインリンクもてぎで8日、SUPER GT第7戦の決勝レースが行われ、GT500クラスは#8 ARTA NSX-GTが優勝。SUPER GT史上初めてホンダ車がトップ5を独占した。GT300クラスは#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが優勝した。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で7月に開幕を迎えたSUPER GT 2020年シーズンだが、残り2戦となり、今大会はチャンピオンシップを占う上でも重要なレースとなる。またツインリンクもてぎでは第4戦に続き2度目の開催だが、前回の無観客とは違い限定人数ながらも観客を招いて開催され、ファンにとっても今シーズン初めて目の前でSUPER GTマシンの走りを見ることができる、貴重なレースとなった。

GT500クラスは予選で圧倒的な速さをみせた#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)がポールポジションからスタートしたが、ペースが上がらず10周目に2位に転落。12周目には3位に、22周目には4位にと徐々に順位を落としていった。代わってトップに立ったのは#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)。2位を走る#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)を徐々に引き離しながらトップを快走した。

23周目、GT300のマシンがコースサイドに止まり、コースの一部にイエローフラッグが振られた。これを見てトップの#8 ARTA NSX-GTと4位の#64 Modulo NSX-GTがピットイン。その直後に止まったマシンを排除するためにセフティーカーが導入され、2台は隊列の最後尾に並ぶことになった。セフティーカー導入とともにピットレーンがクローズされたために他のマシンはピットインできない状況に。レース再開直後に一気にピットインを行ったが、全車のピットインが終わってみると、#8 ARTA NSX-GTがトップに戻り、#64 Modulo NSX-GTが2位に。そしてこの2台は3位以下を1分以上引き離すこととなった。

#8 ARTA NSX-GTはそのままトップを快走し、誰にもその座を脅かされることなく今季初優勝を飾った。野尻は自身5勝目、福住はGT500クラス初優勝。今シーズン、ポールポジションを2度記録したが決勝では3位が最高位と結果が出ていなかったが、やっと速さを結果に結びつけることができた。

#64 Modulo NSX-GTはレース後半もペースが上がらなかったが、3位以下との1分の差を逆転されることはなく2位でフィニッシュ。セフィティーカーランからのレース再開時、他車とピットインのタイミングを1周遅らせ6位でレースに復帰した#100 RAYBRIG NSX-GTは、3位以下の大混乱の中で一気に順位を上げ3位に浮上。1分以上あった2位との差を24秒まで詰め、迫りくる後続を振り切って3位でチェッカーを受けた。

セフティーカーラン前は11位と苦労していた#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)はピットイン直後に3位に浮上。#100 RAYBRIG NSX-GTに抜かれ一時は7秒もの差をつけられたが、終盤は追い上げ前を脅かした。しかし抜くには至らず、4位でチェッカーを受けた。そして11番手スタートから徐々に順位を上げセフティーカーラン前には6位に浮上していた#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)はピットイン後の混乱で9位まで順位を落としたが、その後数々のバトルを制して5位でフィニッシュした。

その結果、5台のNSX-GTがトップ5を独占した。ホンダ車5台すべてが上位を独占したのはSUPER GT史上初の快挙。ホンダのホームコースであるツインリンクもてぎで、大きな記録を刻んだ。

チャンピオン争いは#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)と#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮)が51ポイントでトップに並び、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が49ポイントで続いている。更には8位までのポイント差はわずか8ポイント。誰がチャンピオンになってもおかしくない状況となった。

GT300クラスもセフィティーカーランで大きく順位変動が起こった。ポールポジションからトップを快走していた#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が大きく順位を落とし、先にピットインを済ませていた#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)と#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が10位以下から一気に上位に浮上してきた。2台は激しいバトルを繰り広げ、32周目に#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがトップに浮上。2位に落ちた#4 グッドスマイル 初音ミク AMGは一時2秒程度離されたが、終盤はトップを猛追。しかし抜くには至らず、#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが優勝した。

2位は#4 グッドスマイル 初音ミク AMG。そして常に順位が入れ替わる激しいバトルが繰り広げられた3位争いは、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/大滝拓也)が制した。

GT300クラスのチャンピオン争いは今回優勝した#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が56ポイントでトップに浮上。今回ノーポイントだった#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が51ポイントで2位につけ、5位でフィニッシュしたがペナルティで9位となった#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が43ポイントで3位につけた。計算上は7位までがチャンピオン獲得の権利を持っており、最終戦は激しいチャンピオン争いが繰り広げられそうだ。

チャンピオン決定戦となる最終戦、SUPER GT第8戦は富士スピードウェイを舞台に、11月28日・29日の日程で開催される。


■SUPER GT 第7戦もてぎ 決勝レースGT500クラス結果(トップ10)
1. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
3. #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
4. #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)
5. #17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)
6. #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)
7. #23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
8. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
9. #12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)
10. #38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

■SUPER GT 第7戦もてぎ 決勝レースGT300クラス結果(トップ10)
1. #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
2. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
3. #360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/大滝拓也)
4. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
5. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
6. #25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
7. #10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
8. #55 ARTA NSX GT3(大湯都史樹/松下信治)
9. #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
10. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
  • GT500クラス優勝の#8 ARTA NSX-GT
  • 決勝レーススタートシーン
  • GT500クラス表彰式
  • GT500クラス2位の#64 Modulo NSX-GT
  • GT500クラス3位の#100 RAYBRIG NSX-GT
  • GT500クラス4位の#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
  • GT500クラス5位の#17 KEIHIN NSX-GT
  • GT300クラス優勝の#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
  • GT300クラス表彰式
  • GT300クラス2位の#4 グッドスマイル 初音ミク AMG
  • GT300クラス3位の#360 RUNUP RIVAUX GT-R
  • 人数限定ながらも、観客を招いてレースが開催された

[提供元:レスポンス]レスポンス

MORIZO on the Road