DMMグループ会社が新型救急車『C-CABIN』を発表…スペースを大幅拡張、電動ストレッチャーも搭載可能

  • ベルリングC-CABIN救急車
DMM.comの子会社であり、新型の消防車・救急車の企画開発を手掛けるベンチャー企業・ベルリングが、新型の救急車「C-CABIN」のコンセプトカーを発表した。

ベルリングはこれまで軽量化技術を利用したハイルーフ消防車などを手掛けていたが、救急の現場で活動する自治体などからの要請もあり、新型の救急車開発をスタート。当時の事業規模や自己資金だけでは実現に時間がかかりすぎるため、DMMグループに入りした。

ベルリングの飯野塁社長の弟がDMMグループに勤務していた縁もあり、DMMの村中悠介COOと話を進めていくうちにグループ化が実現。開発組織の強化や人材の確保を経て、今回の「C-CABIN」が完成に至ったそうだ。

「C-CABIN」はトヨタの「ハイエース」ワイドスーパーロングボディバン(ハイルーフ)をベースにカスタム。従来の救急車に比べ右側面のスペースが大幅に拡張されており、片側からしか患者にアプローチできなかったものが、両側からのアプローチを可能にしている。

更に安全性、使いやすさ向上のため天井には握りパイプを設置し、180度回転することでスペースを確保でき、座り心地や安定性も高めた独立式のメディカルシートも装備されている。

また新型コロナウイルスの感染防止のため、運転席と後部室の間に隔壁を設置。圧力差によって常に前から後ろに空気が流れるようにし、運転席の感染防止にも配慮されている。

そして最大の特徴が、日本ではまだ珍しい電動ストレッチャー対応だ。従来の救急車は耐荷重性の問題などで電動ストレッチャーが搭載できなかったが、全体の重量削減・剛性確保によって電動ストレッチャーの搭載が可能に。これにより、隊員の負荷軽減はもちろん、女性隊員の活躍の場も広がるという。

「C-CABIN」自体はコンセプトカーのため、今後さらに自治体などからの意見を取り入れて2011年の11月までに開発を完了。2022年1月からの量産化が予定されている。

飯野社長は「この発表を機に、多くの方に認知していただき、協力者が増え、様々な意見・知見で本製品を一緒に育てていただきたいと考えております。次の量産という大きな壁に向けて、コンセプトカー・メンバー・協力者で努力し、この時代において、より多くの命を救う手助けになるプロダクトの創出を目指していきます」とコメント。

また、従来のメイン事業である消防車との開発の違いを尋ねてみると「消防車は稼働年数が15年ほどと長く、機能性が重視されることが多かったが、救急車は常に稼働し続けるため10年~12年ほどと消防車に比べて耐用年数が短くなる。さらにその中で市販車と同等レベルの安全性や利便性が求められる。そのため、市販車のエンジニアもチームに参画してもらい、新たな知見から開発を行った」と述べた。

なお「C-CABIN」は11月22日までの間、「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」(東京・豊洲)の屋外敷地で展示されている。一般の方でも車両の見学や撮影が行えるので、足を運んでみてはいかがだろうか。
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  • ベルリング・飯野塁社長
  • DMM.com・村中悠介COO
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