DeNAなど、リユースEVを市川市公用車として試験導入…休日は市民向けにカーシェア

  • EV公用車の市民向けカーシェア
DeNAとCNホールティングスは、EV普及を基盤とした環境対策および都市防災の実現に向け、1月16日よりリユース(中古)EVを千葉県市川市の公用車として試験導入。休日には市民向けにカーシェアとして提供する。

地球温暖化対策などを背景として、自治体や大手企業を中心にEVを導入するニーズが顕在化しており、災害時の非常用電源としてのEVにも期待が高まっている。しかし、EV普及には車両導入コスト、航続距離性能、充電インフラに対する不安などが課題となっている。

今回の取り組みでは、車両導入コストの低減と3Rの観点からリユースEVを活用。必要十分な航続距離性能が得られるリユースEVを選定するとともに、バッテリー残量や航続可能距離を常時スマートフォンで確認できる仕組みを取り入れ、航続距離性能やバッテリー性能の劣化に対する不安を解消する。さらに休日のカーシェアリングにおける利便性を考慮し、CNホールティングス傘下の千葉日産、日産プリンス千葉販売店舗の急速充電設備を無償で提供。これらの施策により、公用車への廉価なEV導入が可能になるとともに、ドライバーは航続可能距離やバッテリーの劣化などを気にせず、安心してEVを利用できる。

リユースEVは市川市役所第1庁舎駐車場に3台を配備。市民へのカーシェアは、DeNA SOMPO Mobilityが運営するカーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」を活用し、1日900円から(別途保険料要)利用可能で気軽にEVを体験できる。

今後は、EVと関連機器の情報をクラウド上で一元管理できる特性を活かし、平時における各種イベント用電源利用や、災害時における非常電源利用など、「動く蓄電池」としてのEV活用も検討していく予定だ。
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[提供元:レスポンス]レスポンス